街で道に迷って困ってい白人女性人がいたら、貴方はどうしますか。
a) 英語は出来ないから、声かけられる前に、逃げる
b) なんとなくドイツ人なのかと気がして、「Haben Sie sich verlaufen? Kann ich Ihnen irgendwie weiterhelfen? Wo moechten Sie hin?」とドイツ語で声をかける
c) 怖くて、無視する
d) 「道に迷っているようですが、どこまで・・・?」と日本語で声をかける
この間、お土産を買う目的で、大好きな淳久堂を漁ったところで、「とりあえず日本語で もしも…あなたが外国人と「日本語で話す」としたら」というタイトルに目がとまり、思わず笑い出しました。
とりあえずって?「もしもあなたが・・・」と「何それ?ふざけた本!ああ、これを読んでいたら、きっとまた怒る!外国人はこうだからと決めつけたりするじゃない、きっと!」と思って、本を手にしました。
しかし、目次を見ると、しっかりした内容のようで、「おお、これは面白い!」とその場で買ってしまいました。二日間も経たず読み終わりました。
当然ですが、ここ数年は日本語を話す外国人が増えました。
信じられないかもれませんが、外国人の友達で、お互いに英語ではなく、日本語で話す人が多いですよ。チェコ人、韓国人、中国人、ロシア人、アメリカ人、スロバキア人、スウェーデン人の友達とは、当然、日本語で話します。
(同じドイツ語圏である「若旦那」というニックネームのオーストリア人の友達でもでもメールやり取りは全部日本語です。携帯でその方が早いんですよ、圧倒的。ああ、それも畳化シリーズで書こう)
特に白人同士で日本語を話す時には、変な目で見られることがあります。
しかし、共産主義権育ちの友達は学校でロシア語の勉強させられ、資本主義育ちの私は英語の勉強をさせられていたこともあって、お互いは日本語は何より楽ですよ。
そして、英語を母国語としているアメリカ人とはもちろん英語でも話せますのに、日本語になってしまいます。二人とも日本語は外国語であることで、より平等だと思った時期もありました。 しかし、何より、こちらも相手も二人とも日本に住んで、日本語で仕事をしていることは大きいな原因です。
日本語で日本人に道を聞くと、顔がぽか~んと無反応になったり、相手が英単語を並んで、答えたりして・・・なんて色々な反応はありますよ。私は特になまっていませんし、もちろん、知らない土地では地名の読み方間違ってしまいます。
(余談ですが、この間、と今日生まれ育ちの日本人にあって、その方は「御成門」を「ごせいもん」とよんでいました。no comment... not really.)
特に留学時代には、一生懸命勉強して、上達したいのに、なんで向こうがいきなり英語でしゃべろうとしている、不思議に思ったり、怒ったりしていました。当時は多分、下手でもあっただろうけれども、なんで日本なのに、いきなり英語を話す必要がある?
今もたまに、英語で話したがる方、または「わカ~る?」とアメリカ人の訛りで日本語を話したがる方はいらっしゃいます。
前者の場合は、ニコニコしながら、「ごめんなさい。英語は苦手ですよ。できたら、わたくしの母国語で話していただきたいのですが・・・」とドイツ語で会話を続けようとしました。99%の場合に、相手はさっそく日本語に切りかえってくれます。
アメリカ人の訛りで話しかけますと、知らない人だと無視します。多くは金曜日夜10時、電車の中ですね。そして、そこらへんのヤンキーのお兄さんの一群が通り過ぎる私に「ヘイ!キュート」と口笛を鳴らす場合は「こっら!日本だから、日本語で話せ!」と怒鳴ることもありましたね。(^_^;
ああ、機嫌の悪い時だけですね、それ。
そして、この間、知り合いではじめて試みたことは、「田中さん、これはですね。アメリカ人の日本語ですよ。昔の敵国ですよ。ドイツ人の日本語を教えましょうか。」とドイツ人の特徴を教えしました。
ワ行、サ行、ザ行、ラ行の発音、ウの発音、イントネーションのルールだと・・・言語学のセンスのある方はすぐにドイツ人の訛りを覚えてくれます。
作者はインタビューでは、
「僕らは、たとえばお客さんが来る前の日からお掃除をするように、人とのやり取りで、時に過度な親切心を持ちがちです。ましてや外国の方が来るとなるとその構えはすごく高く、強くなってしまうと思います。その過度な親切は、日本で道に迷っている外国人がいると英語で話しかけるなど、外国語を話すという方法に表われます。しかし、自分の国で困っている人に、自分の国の言葉で話しかけないのは日本ぐらいだと思います。」
と語っていますが、まさにその通りだと思います。
両親の親しい友達に、ガーナ人、アメリカ人、イタリア人がいて、一度もドイツ語以外の言葉で話すことは考えなかったです。そして、逆にドイツ語を話してくれない人に怒る「はやくドイツ語覚え!」ということは自分が言わなくても、郵便局のおばさんがお客様に怒鳴ることもみました。
別にどならなくても、もう少し日本語を話してあげてもいいと思います。在日外国人で在日暦は10年を超えても、ろくな日本語が話せない方はこのたくさん会いました。(欧米人が多いですね、そういう方・・・)
私が自由に読み書きが出来ると分かると、「いいなぁ」とうらやましがれます。なまけているのではなく、誰も日本語を話してくれない現状だと思います。日本人と結婚されているドイツ人男性の友達は奥様に日本語を勉強する事を禁止されました。なぜなら、パパ=ドイツ語、ママ=日本語、パパ・ママ間の会話=英語で子供がトライリンガルになりますから… ずっと日本に住む予定にもかかわらず、旦那さんは日本語が話せないのは、奥様にも大きい負担だと思いますが…
例えば、その友達が日本語をしゃべれず、それでも、ずっと日本語で話しかけられる状況に置かれていれば、日本語をあっという間に覚えるはずです。(読み書きはすぐ出来なくても、話せるようになるはずです。)
もちろん、浅草寺の前に立っている人は英語で話しかけた方がいいかもしれませんけどね・・・
私はこの本が結構面白かった。目がうるうるになっていたところ(「ああ、この作者、私の事、わかっている!」)というのもありました。是非、荒川洋平先生の「とりあえず日本語で もしも…あなたが外国人と「日本語で話す」としたら」を一度読んで、ご近所の外国籍住民と日本語でおしゃべりして下さい。
日本語が出来なくても・・・
追伸: このエントリーの質問、似たような質問、「街で道に迷って困ってい外国人がいたら、貴方はどうしますか。のアンケートがありました・・・