面白いエネルギー関連の記事を書いてしまって、ベルリンの壁、ドイツ統一の記事、読んだ本の記事も載せてしまっていたら、東京散歩は随分は前に行ったのに、載せませんでした。
皆さん、ご存じだったんですか?もともとこのブログは外国籍観光客の東京案内ブログだったんですよ。どこか、震災後に、面白い再生可能エネルギープロジェクトや情報、ドイツ脱原発情報、ドイツの電力市場情報等々という方に走っています。それから、私が日々に会う日本人で、「日本人との出会い」シリーズ、「最近読んだ本」シリーズ、「日本のあいうえお」シリーズ、「畳化」シリーズ・・・ありすぎます。
本日は原点の東京散歩に戻ります。とりあえず、ツアー客の紹介でござい ます。二人のドイツ人アーティストです♪
茨城大学の先生の誘いを頂いて、毎年の梅祭りに行きます。、そのついでにいつも水戸芸術館に行きます。二年前の“もうひとつの世界”展の目当ては藤井光の《ソーシャル・レイバー》でしたけれども、その中には一番心に残った作品はドイツ人男性の二人組でした: マティアス・ヴェルムカとミーシャ・ラインカウフ の《In-Between》。ベルリンの地下鉄を夜中で(違法で)保線用ハンドカー(トロッコ)で走っている男性の映像は不思議に落ち着きました。
それから、ベルリンの市電、地下鉄、新幹線のフロントグラスを掃除したがる男性の映像、一番印象的でした。(ベルリンの交差点移民系の若者が無理やりに自動車のフロントガラスを掃除して、お金を強請ることがその背景にあります。電車のフロントガラスじゃ誰も吹きません、普通。) 新幹線の運転士、バスの運転手それぞれの反応がとても面白くて、スクリーンに釘付けになりました。
そして、なんとドイツ文化会館も後援している東京都現代美術館の「ゼロ年代のベルリン ―わたしたちに許された特別な場所の現在(いま)」展でこの二人の作品に再会しただけではなく、ドイツ文化会館の事業部長にあの二人に紹介されました!
今度の作品にはブランコが登場して、また素晴らしい作品です。展覧会は1月9日(祝)までやっていますので、その日まで首都圏にいらっしゃる方は是非、お訪ねください。
まず、二人の紹介から!
下の写真で、左に座っているマッティアスさんです。
マッティアス、78年生まれ
国籍: ドイツ
話せる言語: ドイツ語、英語、イタリア語
旅したことのある国: ポルトガル、スペイン、、イギリス、オランダ、スイス、オーストリア、イタリア、スロバキア、ブルガリ、ハンガリー、チェコ、ポーランド、ロシア、トルコ、ブルキナファソ、アメリカ、日本
予想通りの日本: 何もかも詳細なデザインまで作られている。形式張っている。日本人は丁寧、親切。
予想と違った日本: 人の盲従さ。日本人の完璧主義。工事現場の前に立っていて、棒を振っている人!もう、周りにピカピカしているので、要らないでしょう。
日本のここが好き: 都会。大通りはうるさいと言えるぐらい賑やかなのに、ちょっとした路地に入ると静かになること
日本のここがあまり好きじゃない: 女性が平等じゃないこと。消費主義はいつもアメリカと思ってしまうけれども、日本だった半端じゃないことにびっくりした。すごい消費社会でびっくりした。
右に座っているのがミシャ
ミシャ、77年生まれ
国籍: ドイツ
話せる言語: ドイツ語、英語、ロシア語
旅したことのある国: 西ヨーロッパのほとんど、モンゴル、ロシア、アメリカ、キューバ、トルコ、カナダ、日本
予想通りの日本: うるさくてにぎやか。丁寧でよく組織されている
予想と違った日本: 深い会話、同じレベルでの会話が出来ない。日本人の英語能力レベル
日本のここが好き: 治安がいいこと。和食。都会はヨーロッパと違うこと。複雑すぎて、街についての見通しを得ようとしても無理で、迷子になる♪
日本のここがあまり好きじゃない: どこでもビニール袋がもらえること。首都で24時間の交通機関がないこと。とても首都と思えない。そこまで人の行動を規制しているとは!自動販売機。夜の路地、人っ子一人も通らないところに、自動販売機は飲み物を暖めている・冷やしているなんて、そんなエネルギーの無駄はみたことない!
二人が出展する展覧会は現在東京都現代美術館で行われています。来週の水曜日(休日!)にそこで面白いパネルディスカッションがあって、仕事が許せば行きます。是非、皆さんも!
ベルリンの文化とトークイベント 「異文化と芸術活動」
パネルディスカッション
2011年11月23日(水)16:00
東京都現代美術館
東京都江東区三好4-1-1
ドイツ語、日本語、英語(同時通訳)
参加無料・要申込
[email protected]