この間、最低6-7ヶ国語をマスターしている人についての本を読みました。
マスターと言っても、英語ではPeople who know more than six-seven languages.と書いてありました。つまり:
2 [III wh-節/how to do]〈…の仕方を〉(経験・実行の結果)熟知している,…に精通している;
という定義のknowでしょうけ。その中に、取材された多くの人はマルチリンガルと自称していても、それらの言語の多くは書いたり、読んだりだけであって、話す事はなかったという印象が強かったです。まあ、ハイパーポリグロットになりますと、、「いつでもどんな瞬間であって、10-30カ国以上もの言語をその場で話せる」とはとても無理です。 私も色々な言語を勉強しては見たけど、本当に通訳が出来るのは、和英独語だけです。
フランス語→日本語なら簡単な通訳(友達同士の会話程度)が出来ても、逆方面は出来ません。
スペイン語、イタリア語、オランダ語は読めても書けません、話せません。
デンマーク語は10年前に流暢に話せたのに、今は読めるだけです。スエーデン語やノルウェー語も同様、読めるだけです。
韓国語、ロシア語は字が読めますけどそれだけです。
という程度ですけど、本当にもったいないんですよね。
Babel no more を読んでからは毎日電車の中でフランス語のニュースを聞くようにしています。あっという間に、全てがわかるようになって、本当に脳は恐ろし いものだと思いました。
欧州では「趣味として外国語の勉強」がたくさんいて、日本ではあまりいません。一人の友達は大学でドイツ語とフランス語の勉強をして、英語も当然話せます。今は「イタリアブーム」でイタリア語の勉強していたら、インドネシア語やベトナム語もかじってみようと思って・・・と、日本人では珍しいと思います。どちらかというと、英語ですね。
英語はもはや、「アメリカの言葉」ではありません。公用語として英語を使っている国は英国、米国、豪州、カナダ、・・・アイルランド、南アフリカだけではなく、上の地図で見ますと、インド、パキスタン、香港、フィリピン、マレーシア、シンガポール、モーリシャス、それからボツワナ、ガーナ、ケニア、マラゥイ、ナイジェリア、ルワンダ、ウガンダ等々と・・・上の地図を見ると、かなりの数の国では公用語英語です。
当然、それぞれの訛りも方言も様々です。
私がイギリスに留学していた時に、アメリカ人の女の子とフラットシェアをしていましたけど、二人がアメリカ南部を舞台していた「オー・ブラザー! 」という映画をみていたけど、主人公の訛りがひどくて私はほとんど解りませんでした。
「ええ、どうしよう?これから英語で講義を聞いて、英語で試験を書くけど、こんな英語もわからなければ、講義じゃ無理!」
と心配していたら、映画館を出て、フラットメートのAさんに 「さっぱり解らなかった。クララさんは?聞き取れた?」 と言われて、ほっとしました。 そうなんだよね、英語は方言も訛りも様々で、自分の発音はどうだっていい。 英語はみんなのものだから!
Keep my Word 、とそのブログを読んでいる方も多いと思いますけど、松岡さんはフィリピンの先生を中心にスカイプによる英会話スクールを営んでいます。 そうだよね。コンピュータがあれば、どこだって英会話が出来ます! 先生方は何千キロ離れたところに座ってもかまいません。向こうはネイティブで、TESOL取得された先生ですから、上達も保証されています。 スカイプが使えて、いつでもどこでも授業が受けられます。
VIDEO
同じやり方で、さらに一歩進めているのはドイツにGlobal Video Conference, 略してGlovico です。 外国語会話の先生を発展登場国のみで採用しています。言語も英語だけではなく、ヒンズー語やらタガログ語も提供しています!「ええ、タガログ語、なんでドイツ人はタガログ語なんて勉強するの?」と思うかもしれません。
いや、ヨーロッパでは英会話が出世の一つではなく、外国語の勉強は趣味の人も多いです。 友達のお父さんは(母国語を含めて)5ヶ国語は流暢に話せて、3ヶ国語を会話レベルまでマスターした人がいますけど、私は特に驚きません。自分の父も、田舎にいながら、母国語のドイツ語、それから意思疎通ができるレベルの英語の他に、サバイバル用のイタリア語とスペイン語はマスターしています。ビジネスでよくイタリアにはいきますけれども、やはり少しでも覚えてあげると、向こうも喜びます。
そういう人は、少し変わった言葉でも覚えようとすると、やはり苦労します。 キスアヘリ語の外国語学校は東京にたとえあっても、地方の方は難しいでしょう。なので、インターネットさえあれば、どこでも勉強できます。
Global Video Conferenceでの先生の給料は先生ご本人が決めます。 エリトレアやグアテマーラの先生方とディクテーションをやって、発音練習をしたりして、とても楽しそうです。
グロビコでは経済援助が第一優先ですから、応募者一人一人の履歴書、NGOの推薦所、幹部とのトライアルレスン、長いプロセスを得てようやく承認。承認された方はマイクロクレジット を与えられ、コンピュータが買えます。教員のポテンシャルのある方にはそのマイクロクレジットプログラムでネットブック、ウェブカム、ヘッドセットそれからインターネットコネクションが提供されます。(その会社のブログには色々な面白い話 が載っています。英語が読める方は是非!)
Glovicoのオーナは「いずれかは自分も家を建てたいけど、今は人のために仕事をしているのがメインです。」と主張しています。 ソーシャルビジネスはもちろん、利益が出るように進んでいるけど、剰余金の配当をする事は目的ではありません。利益はまたそのミッションに再投資されます。 ビジネスの最優先はそのミッションです。 ウェブの技術を使って、発展途上国の人に収入を与える事はミッションです。
松岡さんもスペイン語を加えると考えていると言っていますけど、日本人も外国語の勉強の楽しさに悟って、いずれかヒンズー語やモンゴル語も提供するといいですね。