日曜日に選挙だったら、読者の皆様は何党に票を入れますか。やはり「わからないから、自民党。」、それともやはり「分からないから行かない?」
ドイツにはBundeszentrale für politische Bildung(BPB)があって、直訳すると「政治教育連邦中央機関」。活動内容を簡単にまとめると、「政治に関する教育活動」ですね。公式は「政治教育対策を持って、政治情勢の理解を促し、民衆主義意識を強化し、政治参加の意識を強化する」という使命ですね。色々なチラシや製本も発行して、高校のときに何回か資料を注文しました。もちろん無料ですね。
そのBPBがとても面白いホームページを出しています。ネット世代のドイツ人なら誰でも知っています。今までは2100万回もがアクセスされ、2009年の総合選挙は673万人も参加しました。クリックする人は34.9%は30歳以下だそうです。三分の一も30歳以下であるのはとても嬉しい事です。
日本でもありますけど、認知度は非常に低いため、一度紹介したいと思います。
もともとオランダでStemWijzerとして広がったサービスが2002年にはじめてドイツにWahl-O-Matとして登場しましtた。どんなことかと言いますと、20-30何問の質問に答えて、サイトのアルゴリズムが自分に遭う政党を発表します。日本語ではボートマッチですね。
「(NRW州では)外国とのつながりのある警官はより大勢いてほしい」
という意見が書いてあります。
ここでは、左から、「賛成」、「中立立場」、「反対」ができ、一番右は「スキップする」もあって、自分の意見と一致するボタンをクリックします。(日本語版では「中立立場」ではなく「分からない」になっていますね。)
最初には問題だけが出て、25から40問ぐらいまでをクリックします。完了した時点にはまず全ての質問がもう一度出て、ドイツ語版には、まったく意見を表示しなかったり、いくつかの話題を重視することも出来ます。例えば、教育、児童手当等はとても大事と思っている親がいれば、「重視」とクリックします。それによって、その問題が二倍も数えられています。
それから候補にあがる政党の中に八党まで選びます。
やがて
「あなたの意見に一番近いのは☆★党です」
と表示されます。
ここでは、左から「リンケ」、「独逸社会民主党」、「政党」、「緑の党」、「海賊党」、「自由民主党」、「ドイツキリスト教同盟」、「ドイツ国家民主党」の意見が出ています。テーマが上の「(NRW州では)外国とのつながりのある警官はより大勢いてほしい」です。私は賛成したところ(緑のチェックマーク)、同じく賛成した党は右翼の「ドイツ国家民主党」以外全党ですね。反対は赤い×でわかります。
それから、自分の回答と、各党のご意見を対照する事が出来ます。各問題に関する辞書のエントリー、概要党のリンクもあって、より細かい情報が得られます。
クリックしたら、右ではみどりの党が「(NRW州では)外国とのつながりのある警官はより大勢いてほしい」についてのご意見が表示されています。
「外国とのつながりのある若い人をより多く警官の仕事に就いて欲しい。警察は市民の「貴方の良き友であり支援者」であるため、社会を正確に反応すべき。それから、外国語知識のある経験では異文化の壁もこえられるでしょう。」
のような質問と回答が沢山あります。例えば、ここである政党が出るからと言って、その党に投票すべきかと言うと、そうでもない。それはコンピューターの水仙によるものではなく、自分で決めるべきです。このサイトが出来るのが、選挙の情報、各党のスタンスの情報を提供するだけです。上記のようにその詳細を見るべきです。
例えば、テーマが「最低賃金を改善すべき」と書いても、当によっては、「1000円にすべき」、「東京都は837円のまま」、「全国統一すべき」、「最低賃金の対象は日本人だけ」と色々かもしれませんので、細かい物はみないと分かりません。
どんな党にはどんな政党のスタンスは一番筋がとっていると確認しないといけません。もしかすると、自分の意見はかわるかもしれません。
なぜ、そのようにわかったかと言うと、ホームページ経営者の政治教育の連邦中央機関がまず、政党に対し選挙で争点となりそうな政策や問題に関するアンケートを送付します。政党から頂いた回答をホームページに取り入れて、反応します。そうやって、有権者と政党との考え方の一致度を測定する事ができる!政党からの回答がない場合は、マニフェスト等を分析して、それを取り入れる場合もあります。
選挙毎に党のマニフェストが変わりますし、または各地だけにもりあがある点がありますので、内容はそれぞれの選挙で更新されます。
ドイツでは幅広く知られているサイトだけではなく、学校でも教育の一環として使われています。コンピュータがどの学校におかれている時代で「政治」の授業で自分に合う党を探せるツールとして活躍されています。中2から高3まで使える19モジュールも提供しています。サイトを使用する教師が使う資料は2009年(最後の総選挙の年)だけで70万回ダウンロードしました。
テーマの開発には若い有権者、初めて投票する有権者(!)は担当して、政治学者、教育学者、社会学者と統計学者は相談に乗っています。若者は最初150-180問を教育、保安、金融等と言う分野で選択します。二回目に会う時には、それらのテーマが70-80問に減らされます。それから一問ずつ政党の答え(賛成、反対、中立立場)を頂きます。若者は三回目会う時には、政党はどんな点で一番区別できるのかと論議され、やがて25-40問が選ばれます。
使用者の87.4%はクリックする前には既に投票する政党が決まっていました。91.2%は結果が予想通りだったのに対して、8.8%は予想外と答えています。ボートマッチの参加者の70%は結果について、誰かと話したいと答え、55.4%はもっと色々政治に関する情報を入手したくなったと答えました。参加者の72.6%は参加して、各党のマニフェストはより明確に理解する事が出来たと答えています。さらに、5.4%はクリックする前に投票する気はなかったけど、クリックしてみて、選挙に行きたくなってきました。それは2009年の選挙で、35万人ぐらいの投票者が増えた事になりますね。
今はダウンロードできるアプリまであります。
日本では2007年に日本で大手新聞社はサービスとして提供しましたけど、正直、ネット検索するまでは知りませんでした。色々な友達に話をしても、「ええ?そんながあったの?知らない!原発の擁護派、反対派はどの党なのか、はっきりしてないよね。やってみたい!」と言われました。
弁護士みたいに、博報堂や電通も無料奉仕活動やっているかどうかどうかわかりませんが、やっているのであれば、是非こういうページを使いやすく、カッコよくして、次の選挙で幅広く日本のネット市民に使って欲しいです。