この間、ある落語会に行きました。18時30分の開演で、私は18時33分に着きました。つまり、すでに前座が高座にあがってしゃべっていました。
はじめての会場なので、まず、ロビーの座席表を見て、自分の席の位置を確認しました。
私は、開演後に「すみません、すみません」と邪魔しながら、人を通るのが非常に失礼と思いますので、出来るだけ早くきて、出来るだけ開演直前に座るようにしています。遅れる事がわかる落語会、劇や歌舞伎は廊下、後ろの席にします。(ドイツでは遅れると、入場が出来ません。幕間まではロビーで待たされます。それぐらい失礼と思われていますので、私の行動もわかると思います。)
今回みたいに、それでも遅れる場合は、少なくとも後ろに立って、前座が終わる時に席に着きます。
そういったつもりで座席表を見たところで、係りの方が近づいて
「どこの席でしょうか。ご案内します。」
と聞かれました。
「席はですね・・・」
とチケットをみせますと、係りの方が私の顔をみて・・・
「ナウはまだスピーク、いや、違う、トーク しているんですから…、ゴー・シートは問題ありません。」
と、耐えられなくて、遮って、
「前座が話している間は後ろに立ちたいですが、このドアを通って、立つ場所はありますよね。」
「スタンド?イエス、イエス、階段上がったところ。」
なぜ、私は日本語が話せないと思ったんでしょう。4000円以上も払って、あんな辺鄙なところで、落語会に行くのに、他人事もわからない人はいますか。しかも、あんな辺鄙なところ・・・ いないと思いますが・・・