ツアー客、ニーナさんの紹介へ
実は、この散歩をした日には、年に一度のアートフェア東京が開催されました。
私は森美術館のメンバーであるため、VIPカードを頂いていますが、そのカードでアートフェアの無料入場ができるだけではなく、他にも色々な特典が付いています。（イエーイ！）散歩の約束と日程が決まったのは先でしたが、色々調べて、せっかくですから、アートフェアに行こうと思ってツアーを立てました！ （当然、こんなカードがなくても、似たようなツアーはできますね！）
最初は、ミッドタウンにあるサントリー美術館へ！
小さい子供がいると、美術館に行けない人は（特に日本で）多い気がします。とそのこと、ニーナさんに話しますと、「本当？私はとても静かな子だったって祖母が言ってたよ。だから、娘もおとなしい赤ちゃんになったら、どんなところにだって連れても問題ないよ！」とニーナちゃんがささやく。
自然に私も小声で答えます。 サントリー美術館は都内の大型美術館で一番静かかもしれません。少なくとも平日にですね。
東京国立博物館では、当然ミスタードーナツでの女子高生同士のおしゃべりの音量では話せないのだけれども、ささやかなくていいように話している人が多いかな？
そして、もう一つ二人とも気付くのは、サントリー美術館のは「照明がよい。」 展示物は暗い展示スペースでの中でも上手に照らされています。
多くの日本の国立･公立･都立･県立の博物館や美術館には、照明がなんだかぴんと来ないんですけど、サントリー美術館とか、森美術館はとてもうまく出来ていると気がしませんか？（なぜでしょう？）
東京国立博物館にはじめて行った時（10年前以上）は、「英語の説明が足りない。日本史の背景が知りたい!」と、「何で日本人の家は眩しい蛍光灯で照らされるのに、ここはそんなに薄暗い?」と不思議に思いました。（今も不思議に思っていますけど…）
しかし、サントリー美術館は薄暗くても、展示物も足元は充分に照らされ、とても素敵です。
それは隈研吾が設計したインテリアにも関係あると思います。
二人とも今日のためはお粧ししてきて、ヒールを履いていますが、そのヒールの音が全館に大きく響き渡っているように感じます。
「ここに、赤ちゃんや幼児が騒いでいたら、どんなに響くだろう? かなり大変なことになるかもしれません。」とささやくと、ニーナちゃんがうなずきます。
「サントリー美術館のホームページは見ましたけれども、「Ｑ 乳幼児は入館できますか？ Ａ 入館制限はありません。」と書いてあったけど、ぐずったら、きっと居辛くなるでしょう？」「今日は、平日であって、普通にも増して静かなんじゃない？ちびっ子を連れてくるなら、家族連れの多い週末が良いでしょう。」。
いや、ニーナちゃんは鋭い観察力に恵まれているとたびたび思います。
「そうですね、ニーナちゃんの言うとおりだね。仕事で役員の奥様を連れてきたことは別として、いつも週末に来ていますからね。特に鳥獣人物戯画絵巻展はおびただしい数の入館者でごった返していた。家族連れもいたし、子供が泣いても全然気づかなかったと思う。」日本の両親は子供を美術館に連れて行くことは非常に少なく、（アニメとか、子供向けではない展覧会で）美術館ではお子様を連れている方を発見する際、「偉い！」と握手したいぐらいに感動します。
ドイツでは「美術館でのお誕生会」というのも出来ますけれども、都内の美術館に勤めている知り合いに聞いたところ、「そんなことはあるんですか？へえ！さすがドイツ！」と言われました。
まあ、日本は誕生会があまりしないし、やるとしても、美術館よりは映画館→マクドナルドのルートは人気がありますね。
最後は、アートフェアーのカードで普通、サントリー美術館メンバーズ・クラブのメンバーしか行けないメメンバーズ・サロンに行って、一休憩します。眺めがよく、ミッドタウンの庭の桜が見えて、なごみます。（風 and 雨の日でとても残念です。） このサロンではなくても、ミッドタウンにゆっくりできる店はたくさんあります。例え、サントリー美術館のshop×cafe （年中無休、11:00～20:00）
天気さえ良ければ、外のガーデンでも座れます。春にはミッドタウンサクラの催し物、秋にビアーガーデン等々様々なものが開催されますので、定期的にミッドタウンのホームページをチェックしましょう。
あまり知られていないのですが、サントリー美術館には茶室「玄鳥庵」もあって、点茶席も行います。（休館日を除く隔週木曜日だそうですけど、時間に関してはサントリー美術館まで問い合わせ下さい♪）サントリー美術館
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウンガーデンサイド
開館時間 〔日・月・祝日〕10:00～18:00 〔水～土〕10:00～20:00
※いずれも最終入館は閉館30分前まで
休館日 火曜日、展示替期間、元日
※ただし、火曜日が祝日の場合は開館、翌日休館
入館料
一般、学生（高校生・大学生）料金は展覧会により異なる。
中学生以下無料
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