今回のツアー客であるクララのパパの紹介へ
「横浜といえば中華街」とは、日本人の頭に強く根付いているイメージですよね。
確かに、外国語のガイドブックにもそう書いてあります。ミシュランジャポンに書かれていることは:
「世界のすべての港町と同様、横浜市にも中華街があります。しかし、この日本での一番大きな中華街は二つなことがあって、特別です。その一つは、割とはやく商売を開始した時と、その港活動の力強さ。二つとも、激変する母国より異国する者にとってとても魅力的な条件です。日本人との商売をした事ない西洋人は南京条約以降その経験を持っている上海人のcompradore(買辧登録員)に仲介を頼みました。大国として力を伸ばしつつある中国もあって、時間が経つにつれ、中華街もさらに繁盛しました。毎週末には大量の客が200店以上のレストランを訪れる。にぎやかな街の間中に関帝廟(午前9時~午後7時、参拝無料)が(・・・)ある。」 (下手なクララ訳)
ミシュラン(ガイドブック!レストランガイドではない)の一押し中華料理店はちなみに、聘珍樓、萬珍樓、謝謝、状元楼、東林、華正楼と安楽園ですよ。
しかし、私は横浜で一番好きな場所は中華街ではなく、大桟橋、正式名称横浜港大さん橋国際客船ターミナルです。日本には寺院を始めて木造建築の長い歴史はありますのに、残念ながら、木材で出来ている現代建築の建物は日本に(隈研吾の素敵な作品は別として?)非常に少ないです。 そんな建物はあっても、小規模の建物でしょう。
大桟橋がみえてくると、建築好きの父はすぐに、
「ああ、これ、雑誌で見たよ。誰だっけ、設計した事務所?」
「Foreign Office Architectsだったと思う」
「そうっかそうっか。アレハンドロ・ザエラ・ポロ とファッシド・ムサヴィなんだね。」
と。
「ええ、そうなの。一度、ここで通訳した事があって、ムサヴィさんにお会いしたんですよ。腰がとても低くて、とても素敵な方ですよ。」
「へえ、通訳すると、いろんな人に会えるんだね。いいなぁ」とパパがうらやましがっていた♪
大桟橋はデッキも木材、芝生も植えていています。皆でベンチに腰を掛けて、港を眺望しています。海の風に髪の毛をなびかせることはとても気持ちがいいです。昔は芝生に座る事も出来た気がしますけれども、今は「芝生立ち入り禁止」の標示があります。それに、このツアーが行われた11月は、すでに寒くて、ベンチでも長時間は座りませんでした。芝生に座れなくても、一年中24時間自由に出入りができます。一度はここで夜にデートしてみたいですね。
それから、子供がいてもよいでしょう。ここに来るたびには楽しそうにウッドデッキに走っている4―5歳の子供を見て、微笑みがこぼれます。
寒くなって、ママも疲れているようで、中にあるハーバーズカフェに行って、ゆっくりとケーキを食べることにします。席から港が見えるから、とても気持ちがいいです。
横浜港大桟橋国際客船ターミナル
神奈川県横浜市中区海岸通1丁目