クララの八百八町: 808 Towns

ドイツパン検証会、その壱：広尾の東京フロイントリーブ

回りました四軒のパン屋、ここでFreundlieb, Himmel, Linde, SchomakerというABC順で紹介したいと思います。そう、最初は広尾のフロイントリーブになります。
ドイツの大使館に一番近いドイツパン屋ということで、もちろん首都圏のドイツ人は皆知っています。何より、ドイツパン屋さんの老舗ですよ。40年前に設立され、今日にいたる！
一代目はドイツ人で、日本人の奥様で生まれた息子が二代目を継いでいた。1924（まり大正13年）にドイツ出身のハインリッヒ･フロインドリーブ氏は神戸で『神戸フロインドリーブ』というベーカリーを創って、そして、広尾の街角に佇むこの「広尾フロインドリーブ」が姉妹店です。常時に十何種類のパンと十何種類のドイツ菓子が置いて
あることで、当然ドイツ人の客さんも多いです。
広い店内でサンドラと私もパンをみてまわります。
「うわ、見て、こんなのもある！」
「あら、クラプッフェンもあるんだ。珍しい。」
「クラプフェン、なにそれ？」
「あれでしょう！みて！」とサンドラさんはある菓子を指差す。
「あれ？あれはベルリーナーというんだよ。書いているよ、カタカナで！あっ、そうっか、サンドラさん出身のミュンヘンの方言では･･･クラップフェンというんだ。」
と少し考えたら、フランケン地方出身の祖母も確かに、「クラップフェン」と呼んでいましたね。

（この間、そのベルリーナについて詳しく書きましたので、知りたい方は読んで下さい。）
と、突然、「うちベルリンでは、ちなみに、プッファンクーヘンというんですよ。つまり、パンケーキ！」とたまに隣に立っていた買い物客のドイツ人奥さんが突っ込みます。
リーブフロイントはこういう風にドイツ人が仲良くおしゃべりする店です。
それも、名前通りですね。『Lieb（リーブ）』は『優しい、親切、心のこもった』といって、『Freund（フロイント）』とはご存知の通り、『友達』です。つまり、40年前からドイツ人をホームシックさせているこの店は『ずっと昔からの良き友』ですね。（もちろん、フロイントリーブは初代店長の苗字ですけどね･･･）
さすがに老舗で、サービスもなんだか、今まで取材した和菓子の老舗に似ています。厳かなサービスという表現は少し変かもしれませんが、そういう感じです。貫禄、威厳はある店ですよ。
広尾の雰囲気にも非常に似合っています。ドイツ、チェコ、フィンランド、スイス等の大使館に、チェコセンター、山王ホテルがあって外国人でにぎわっているのに対して、古い商店街があって、大正７年に創業された風呂屋さん(！)もまだあります。シカダという大好きな地中海料理のおしゃれなレストランがある一方、小さな居酒屋もあります。フロインドリープがそっとはにかみながら広尾らしい和洋折衷な光を放ちながら、そびえ立っています。素晴らしい老舗です。
 店内に二代目の肖像もかざってあって、聞きますと、二代目がハーフですと。さすがに、ライターのサンドラさんですね、常に注意深く周辺を見ています。そして、「ハーフ」について数え切れない記事を書いたんですから、二代目がハーフということももちろん、すぐに目にとまります。親近感が沸いて、さっそくツーショットを撮りました。

「パンの色はいいね。プレッツェルも見た目から、『これだ!』と思った。さすがに、ここは一番おいしかった！」
「うん、色は良いね。どんな味なのか楽しみ！」
パンの種類もかなり多い：
ドイツらしいパン：ポンパニッケル、サワーライ、バイエルンブロート、ライブレッド、ソフトバイエルン（プレーン・クルミ）、カナッペ用パン、グラハム、軽いグラハム。それから、白パン：ハードトースト、角サンド、ウインナー（ドイツコッペ）、小トースト、大フレンチ、イ 
アリアン・小フレンチ、ケシ３ツあみパン、カナッペ用パン、ソフトトースト（バター入り）
ポンパニッケルは成城石井にも置いてある、しっとり感und歯ごたえのある真っ黒ライ麦パンです。成城  石井ではビニール詰めの輸入品だけど、ここでは焼きたてのポンパニッケルが買えます！すごい！

「ドイツ度」、「プレッツェルの味」、「サービス」、「雰囲気」、「インテリア」というカテゴリーで評価させていただきました。なんだか威厳のある店内と、老舗のサービスはとても気に入っています。大使館に近いこともとても良いけれども、午前、又はお昼に行く事をおすすめします。ライ麦パンが品切れでがっかり帰ってきたことは何回も経験しています。

ドイツ度：                ★★★★☆　（4.5点)
プレッツェルの味：    ★★★★★　（5点満点）
ライ麦パンの味：　    ★★★　（3.29点）
品揃い：                 ★★★★☆ (4.7点）
サービス：　            ★★★☆　(3.75点）
雰囲気：　              ★★★★　（4点）
インテリア：　          ★★★★☆ （4.75点）

総合評価：　           ★★★★ （3.8点）

東京フロインドリーブ
東京都渋谷区広尾5-1-23
TEL 　03-3473-2563
[平日]　9:00～19:00
[日祭]　9:00～18:00
定休日     水曜・第4木曜日

最寄り駅：　広尾　東京メトロ日比谷線　広尾駅　１、2番出口　徒歩3分
（恵比寿からも散歩できます。おすすめはシカダでランチを食べて、フロイントリーブでパンを食べて、恵比寿まで歩いて、あなろぐでお茶をして帰宅。最高の日曜日のデート♪なんてね。）

「ぎゃ～！これって、食べられる？」「・・・あの、これ、シラスだけですけど」

先日は、3年ぶりにヒンさんと再会しました。
6年ほど前、私が仲良くしていたNさんに紹介され、すぐに仲良くなりました。ヒンさんがうちの実家で家族と一緒にクリスマスを過ごした後、二人であっちこっち旅をしました。（ヨーロッパではクリスマスを家族と一緒に過ごしていますよ。恋人仲ではありません。むしろ、前々からほしかったお兄さんみたいな存在です。映画、音楽、美術、写真を深く愛し、適度に毒をまいて、とても素敵な人です。）
ヒンさんは3週間も日本にいるから、しかも日本はこれで三回目、食べてないことはないでしょうと思いました。そして、一度も会ったことない彼女を連れてきます。
さて、どこがよいだろうと思って、「てっぺん 渋谷 男道場」という居酒屋に決めました。運よく、当日で予約してもカウンター席が空いて、三人で座れました！（何回か当日で予約しようと思っても、人気だから、「ごめんなさい！」と言われたことはあります。

さて、「男道場」といって、皆様はどういう居酒屋を想像されるのか、私にはわかりませんけれども、たぶん、実物と違うことは確かでしょう。「男道場てっぺん」には体育系の若い男が店員がいると説明するのは一番4わかりやすいですかね。それから、とにかく皆さんはとても、とても「元気」です。広辞苑 第七版が出ると、「元気」を引くと、「てっぺん」の絵が載っているぐらい元気です。元気そのもの。
何回も行きましたけれども、かならず誕生日のお客様がいらっして、「世界に一つだけの花」や「バンザイ～好きでよかった～」という歌にあわせて、踊って、歌って、祝ってあげて、客は自然に皆調子に乗って、盛り上がる。
皆で拍手や手拍子をあわせて、「おめでとう」と叫ぶおかげで、店内で一体感がすごいです。

隣に座っていた方も、一番近い誕生日の人に「おめでとう！貴女は生まれてよかった！会えてよかった！」と声をかけたら、その人は涙ぐんで、とても嬉しそうでした。静かにしたい時、ゆっくりしたいデートにはあまり向いていないかもしれませんけれども、店の人も一生懸命、ヒンさんの彼女とコミュニケーションをとって、色々おしゃべりをしていた姿勢、すばらしかった。
以前に紹介しましたクリスティーナさんも「てっぺん」が大好きで、東京在住外国人（ここでは、英語圏？白人？=外国人)でも評判がよくて、店の方は日本語があまりわからない人にもなれているとすぐ分かります。｢ウェ！ガイジン！どうしよう！」ではなく、明るく接してくれました。日本語でもいい！片言の英語でもいいんだ！（そういうことは、今まで浅草でしか見たことはないんですね。脱帽！）

（しかし、いくら私は在日歴10年、ヒンさんは華僑であって、顔がアジアだと分かりますけど、こちらも声をかけてほしいですけど！）

料理も色々おいしいですよ。そこらへんの居酒屋チェーンほど安くはないかもしれませんが、その分はサービスがすごいです。カウンター席に座って、メニューをみながら、「ちなみに、彼女はベジタリアンなんだから、野菜を多く頼んでくれ」といわれ･･･　ひ～･･･　そんな大事な事、もっとはやく教えてよ！
店は対応も良く、マーシャちゃんも「大丈夫肉は抜くから」と気難しいベジタリアンではないことが助かりました。
広島風お好み焼き、焼き野菜の盛り合わせ、刺身の盛り合わせ、梅水晶、チャンポテにもちろん、生ビール。
お通しはシラスとイクラをたっぷり載せた軍艦巻きが出て、「オッケー？」のお兄さんの声掛けに、マーシャちゃんが一つ大きくうなづくと、たっぷりシラスを乗せてくれます。
マーシャちゃんはしかし、よくよく軍艦巻きをみると、シラスは小さな魚、しかも目のところがはっきりみえます。それはさすがに、ひ～と声を上げます。ショックが少し癒えてから、さっそくマイクロモードで写真撮影に励む！
ひ～と驚いても、少しは味見してくれました。ヒンさんは何でも食べますので、問題ありません。

そして、和食のことあまり知らない人を連れて行くと、てっぺん男道場はもう一つメリットがあります：　それは制作現場がみえることです。

「いや、一品一品が丁寧に作られ、一つずつにかなり時間をかけるんですね。心もこもっていることが分かりますね。すごい。」とマーシャちゃんが観察します。
そして、ヒンさんも感動
「すごいね、このチームワーク。注文して、どういう風に動いているのをみるだけで晴れやかな気持ちになります。さっさっさと作って・・・すごい！」

名に話せばいいのかわからない人を連れてくるとも便利かもしれません。目の当たりにみることについても話せます♪　それから、てっぺん男道場の接客はすごく、シャイで内気な日本人というイメージを一気に吹っ飛ばせますので、是非一度ご来店下さい。

元気がもらえる店ですから、今度、子供のことで落ち込んでいる友達もここに連れてこよう♪

てっぺん 渋谷 男道場
渋谷区宇田川町37-13 下田ビルB1
TEL     03-5452-1598
営業時間    17:00～01:00
定休日    不定休

追伸：

お昼は営業していないようですけれども、是非ともお昼に家族向けで営業してほしいです。最近はレストランで騒いでいる子供が多く、親もちゃんと叱ってはないのは、日本はどうかなっていると思ったりしています。「男道場てっぺん」に小学生を連れていけたら、尊敬できるお兄さんに会わせて、行儀も少し良くなる気がします。

クララの八百八町： 懐かしい人の観光案内 V - 代官山のwindow shopping!

ツアー客、ミシェルさんの紹介へ

赤坂のレストランは夜７時に予約しましたが、まだ時間があります。

恵比寿からちょうど歩ける距離ですから、地図もiphoneも見ないで、適当に代官山駅に向かって、あっちこっちの小さな店に入ります。

デザイナー書店、アパレル店、雑貨店、藍染洋服等々と様々な店が揃っています。 北京で洋服店を営んでいるミシェル君は色々面白がっています。 三人で色々見たのですが、二人は結局買い物は一つもしなかったんです。しかし、あっちこっちの店に入って、どこか参考になったに違いありません。

私は大好きな藍染専門店OKURAで大きな文字で「元気」が書いている子供サイズのTシャツを買いました。これもまた友達に送るつもりですけど、別のエントリーで「外国人が喜ぶお土産」シリーズで書きますね。

ファッションは好み色々ありますから、余り洋服屋には入らなかったけれども、とりあえず、散歩しながら案内しました店を一覧します：

• OKURA （洋服）：　渋谷区猿楽町20-11、営業時間　11:30-20:00、 土日･祭日 11:00-20:30、TEL　03-3461-8511
• Eataly Japan （イタリア料理店、イタリア食材販売店）:  東京都渋谷区代官山町20-23、営業時間　10:30～21:30、TEL　03-5784-2736
• ルピシアボンマルシェ （ティーショップ）：　東京都渋谷区代官山町17-6 代官山アドレス・ディセ1F、営業時間     10:00～21:00、TEL03-6415-6138
• ラフエンテ代官山 （雑貨、レストラン、カフェ等がある楽しいビル）：　 東京都渋谷区猿楽町11-1、営業時間     Fashion　11:00am～8:00pm Foods　　11:30am～4:00am、  TEL 03-3462-8401 

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ベジタリアン外国人接待のおすすめ、その三: 「我や」

またまた美味しいものを頂きました。

友達と素敵な店で美味しいものを食べることは本当に最高ですね。今度は、青山の「我や」でした。（我が家ではなく、gayaですよ。クララは青山に住みたくても家賃はとても払いそうにありませんよ。）

いくつかの雑誌で紹介され、前から行きたかったので、行けて、とても嬉しかった。

思ったより少しにぎやかでしたけど、まあ、居酒屋ですから、当然ですよね。隣のテーブルではインド人やパキスタン人のカップルが息子の2歳の誕生日を言わって、日本人や外国人を呼んでもりあがっていた。子供の誕生日を友達と祝うことは、いいですね。皆さんは美味しそうに食べ、楽しそうにしゃべって笑っていました♪

食べ物のほとんどはマイクロバイオティックですから、ベジタリアンも、ビーガンのお友達やお客様も安心して連れて行けます。（多分、例の家族はヒンズー教、つまりインド人だったではないでしょうかと気がします。）

隣の写真は下記に見えるかもしれませんが、麩で出来ていますよ！メニューで「擬似魚介料理　～全て植物性で、魚介そっくり！！ 」と書いてありますけれども、本当に牡蠣フライとしか思えなかったです。感激！

私は特に気に入ったのはショウガを使ったデザートでした。隣のテーブルの方にはこのデザートが辛すぎて、「食べませんか」と聞かれて、頂きました。まあ、辛さと言うより、スパイスが効いていたのですかね。私はショウガは大好きで、ジンジャーレモネードは毎晩作って飲んでもいいぐらい♪

そうそう、おしゃれなお店ですけれども、とても気楽に隣のテーブルでも話することが出来て、楽しかったです。そして、シェフもテーブルまで来て、色々話をして、「お口に合いましたか」と聞いてくれました。

ベジタリアンではなくても、美味しいですから、今度また行きたい！

誰か、連れてて！

我や（ＧＡＹＡ） 青山店
東京都渋谷区渋谷2-2-5 クルスビルB1
TEL     03-3498-8810
営業時間    17:30～24:00
     日・祝    17:30～23:30
定休日    無休

クララの八百八町: 「なつかしきニッポン VI - 締めに日本映画！」

ツアー客のアンナちゃんの紹介へ

最後はアンナちゃんを連れて、映画を見に行った。

私、クララも、アンナちゃんも映画は毎週一本ぐらい見る程大好きです。（ＤＶＤではなくて、映画館でですよ。そうそう、高いよ、こんな趣味！(*ﾟｰﾟ)>　だいだい５枚の前売り券を持って歩いているんですよ。）

ですので、この一日の締めに、映画を見ることにしました！昔もよく二人で映画をみて、映画の話をして盛り上がっていたから、アンナちゃんにしても、私と映画をみるｔことは懐かしいだろう♪

今日見る映画は邦画の『ボーイズ・オン・ザ・ラン』です。（もちろん邦画！せっかく日本に来たんだから！）

何回も映画館で『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の予告編をみて、豪華キャスト（つまり、好きな俳優が出る）の映画であるため、みようと思っていた。（銀杏BOYZの峯田和伸も｢アイデン & ティティ｣をみてから、気になっていたんだよね。素敵なジャフロを生やしたていたんだね。今度はモヒカン！）

しかし、日本語があまり分からないアンナちゃんにはどうなのかなとは心配で、邦画に詳しい友達のナミさんに相談しました。

「日本語がそんなに解らなくても、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』は大丈夫と思うよ。」と言われて、決定！

そして、ナミさんも一緒に行きたいといって、三人分の前売り券を買っておきました。
アンナちゃんはすぐに前売り券のお金を払いたがるけれども、「それは映画を気に入ってたら払って！」とはねつけます。
「この映画を観ること、私が決めたでしょう。アンナちゃんを無理矢理つれていくでしょう？
だから、今は払わなくて良い。気に入ってくれたら、払って下さい！
この映画は苦手だったら、1300円払ったってかわいそうだから。」とわたしは固く断る。
アンナちゃんはじろりと怒ったような顔の振りして、金を財布に戻すと、その遣り取りをみているNさんが笑います。

『ボーイズ・オン・ザ・ラン』を簡単にまとめますと、下記のような話になります：

「妄想に耽っているばかり、29歳の田西敏行が職場の女の子に片思い。会社の飲み会を契機に、二人はメールを書き始める。二人の間の距離が徐々に縮まる。しかし、田西君があるどうしようもない過ちを犯して、話はとてつもない方向へ」

こういう要約を読む貴方はその映画を観る気にならないかもしれないんですよね。そうですよね？
しかし、クララ個人的な「見るまでに死ぬべき映画」のリストの映画のほとんどは、「話を聞いて、見る気にはならない」粗筋なんですよ。

本当、この、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』は観るべきですよ！
主人公は営業担当でありながら、特に努力もしなく、やる気がない。毎日だらだらして、どうにかその日の仕事を終わらせて、過ごしています。誕生日はなんとテレ蔵で…

そして、当然ですけれども、その恋愛振りも下手ですね。

女性でこの映画が苦手の方は多いようですが、私はとてもよかったです。その日の機嫌は特に良かったという理由もあるかもしれないけれども、映画館で一番笑ったかもしれない。(*^.^*)エヘッ

この映画のすごいところは、主人公との感情移入の・・・複雑度です。（あくまでも下記は女性であるクララが書いたものだと覚えて下さい。）
映画のシーンによって、感情の入れ方が異なってくる。あるシーンでは主人公の田西のことを非常にかわいそうに思ったり、また別のシーンで母性本音が始動し、守りたい想いがかなり強かったり、また次のシーンは情けなく思 い、頭を抱えたりします。（実際に、「もう！こんなのはやめてよ！情けない！」と頭を抱えていましたよ。友達のNさんに聞いてください！）そういう感情ハラハラのジェットコスターに付き合うと、田西君の肩をつかんで揺すぶり、　「しっかりしろよ！」と叫びたい気持ちになった。

もちろん、私と主人公は全く状況が違うけれども、（第一、私は女性である）　映画を見て、もちろん、主人公の舘美になってみたり、考えたりするんでしょう？そして、・・・もし自分の恋は映画化やテレビドラマ化されたら、視聴者はどんな気持ちでみるのだろう？引き込まれて夢中になってみるのだろう？あくびをこらえながら、他のチャンネルに切り替えるのだろう？それとも、同じように、「クララ！しっかりしろよ！」と叫びたい人はいるかな？

特に、日本語が出来るかどうかは別として、イライラする人もいるでしょう。（私の大好きな「500日のサマー」という映画が耐え難いと言って観ない事にした友達だっているし、「モテキ」を読んでイライラした女子の話も聞いています。この映画は男の方に受けるとは確かだけれども、私たちは、女子三人でも充分に楽しめました。

私は、釘付けになって、終わるまでは一回も時計を見なかった。ずっとジェットコスターに乗ったまま！

最後は「もっと田西君幸せになってほしかったなぁ～」と思っていたけれども、原作の10巻の5巻目辺りに映画が終わるから、続編「Boys STILL on the Run」は出来るといい！

是非とも、まだ上映されているうちに、観に行って下さい！都内ならヒューマントラストシネマ渋谷へ！

追伸：

映画が終わって、アンナちゃんは肝要なところを観ずに眠ってしまったことが判明！やはり、言葉が分からなくて、字幕がなく、旅の疲れもあって、眠ってしまうんですかね・・・
けど、「眠らずに見たところはよかったから、払わせて」と頑固に払いたがるアンナちゃんに、私が負けて、お金をもらいます。気に入ってくれて嬉しかった。

追伸２：

映画学の博士課程のアンナちゃんだけに、日本映画もとても詳しい。映画を半分寝ながら観ても、「あのさあ、ソープ嬢役の女優は「誰も知らない」にも出たよね？」とYOUの顔は分かっていた。

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松葉杖の表参道 VI - 表参道でsouvenir買い物！

美味しいとんかつを食べてから、これから少し表参道周辺を歩きます。マーギットさんもカーティさんもまだまだお土産は買いたがっているということで、いくつかの店に案内します。

ヨーロッパからみると、アジアと言えば、お箸ですね。

ヨーロッパでは田舎の中華料理店はフォークとナイフは出て、頼まないとお箸は出ませんが、都会の中華料理はお箸は出ますし、和食ですと、かならずお箸は出ます。ちょっと珍しいから、家でタイ・ベトナム・中華・和食を作る時にもお箸を使うことがあります。その際に、旅を思い出すことができますので、お箸は人気のあるお土産です。（もちろん、友達や親戚にあげるお土産としても人気ですね。第一、軽くて、鞄の中にあまり場所はとらないんですから…）

 
今まで遊びに来た人の中には、お箸の器用度も様々でした。巧みに使えた60歳のおじさんがいても、「あきらめる！フォークをくれ！」とすぐに叫んだ若者もいました。つまり、非箸文化圏の外国人は箸が使えるかどうかは、ｋｙ興味を持っているかどうか、変わると思います。

少なくとも、私が育った環境の中では、お箸が使えないことは恥ずかしいことかもしれない。父がその40代の友達を「ええ、使いないの？」と中華料理屋で馬鹿にされたことは覚えています。さすがに相手も、口が達者であって、「オレはステーキが大好物で、ステーキはお箸で食べられないからね」と答えた。

使える人より使えない人は多いかもしれないけれども、アジアまで旅行する人は、ある程度アジア諸国の文化にも興味を持っているだろうから、近所の中華料理店で練習しておくかもしれないね。（笑）

とにかく、カラフルで、様々なサイズのお箸、端置き等々がおいてあって、とても楽しいです。私は人を案内するとき、かならずしも端置きを買っているから、今日は大好きな鯛焼きの形をしている箸置きです。

箸・和食器専門店『銀座夏野・小夏』
東京都渋谷区神宮前4-2-17　青山夏野ビル
TEL 03-3403-6099
営業時間     午前10時から午後7時

次には、道路を渡って、GYREというビルに入ります。

一回にチャンネルがありまして、なかなか入りにくいかもしれませんけれども、ここの地下一階に様々なお茶を売っているルピシアがあって、三階にMOMAストアがあります。MOMAはそうですね、あのニューヨークの現代美術館のことです。MOMAストアには世界の面白いデザイナーの作品が販売され、もちろんその中には日本のデザイナー（吉岡徳仁や深沢直人とか？柳宗理もあったっけ？）の作品も多く並んでいます。かわいいもの、かっこいいものは沢山あって、私は表参道周辺にいると、必ず行きます。かといって、毎回買っているということではないけれども、見るだけでとても楽しいですよ。

地下一階のルピシアにはまず、試飲用のカップを渡されて、季節の茶を味わえます。緑茶、紅茶、ウーロン茶等々と様々な茶類のブレンドが売られて、カーティーさんもマーギットさんはすぐに食い付く。

「へえ、お茶？っというのは、普通のティー、それとも、グリーンティー？」（そうそう、ドイツでは紅茶が『普通のティー』でございます。）　「みて、茶葉は嗅げるんだ！この缶を開けてごらん。ああ、いい香り！なんだろう？柑橘類？ああ、これもいい香りだよ。」と二人はずいぶん楽しんでいる様子で、私も一緒に缶を開けて、嗅いで回ります。私の方は結局、私の好きなお茶のペッパーミントand煎茶、と津軽りんごand煎茶の二つのブレンドを買います。マーギットさんも近所のお土産に最適といって、大きな袋いっぱいを買ってしまいます。

「グリーンティーがヘルシーでね、近所の旦那さんははまっているんですよ。ドイツでは自然食の店ですごく高く買うし、デザインもたいしてかっこよくない。だから、きっとこんなにかっこいい缶の中に入っている煎茶はウケると思うわよ。」とマーギットさんが喜ぶ。

隣には、Cerfeuilという店で、和の食材を使っているペスト、ドレッシングを売っています。柚胡椒といった和のスパイス（まあ、欧米人から見てはスパイスですね）もあって、ここも大好評。カーティさんはニンニク大好きなだんなさんににんにくを買います。意外なお土産で、わたしも驚きました。

Lupicia 表参道デザインショップ (GYRE B1)

Cerfeuil (GYRE B1)

MOMA Store (GYRE 3F)
東京都渋谷区神宮前5-10-1　GYRE
TEL     03-5468-3696
営業時間 11：00 ～20：00

お箸の店は当然、外国人観光客がたくさんいて、

お箸、箸置きを持っていらっしゃる方は、是非、下記のリンクをクリックください！

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松葉杖の表参道 V - まい泉で昼食を

二年前に、当時付き合っていた彼に「ここのとんかつはすごく美味しいから、今度行こう！」と言われましたけれども、一緒に行ける前に、ふられました。（笑）　一度は入ってみたくて、いつも通っていましたので、高価につきますから特別なきっかけがあればといつも思いながら、マーギットさんとカーティさんと行くまでは一度も入ったことがなかったです。
まい泉はやはり有名ですね。ウォールペーパー・シティー・ガイドというガイドブックにも載っています。「Wallpaper*」という有名な英語圏のデザイン雑誌が、「PHAIDON出版」とコラボレーションして作っている世界の都会を紹介するガイドブックシリーズです。東京、京都、大阪をはじめ、80冊があります。来年にはさらに増えるそうです！
名所、ホテル、24時間しかないときに、見るべきもの、飲食店、建築物、買い物、スポーツ施設、都会から日帰り・一泊できる素敵な場所等々を紹介しています。で、そのTokyoの中には、もちろんまい泉が紹介されています。

「If you have a taste for tonkatsu, the delicious deep-fried pork cutlets that are unquestionably worth visitng Japan for, there is really only one place to visit. At Maisen queues form at all hours of the day, as people wait patiently to devour its set meals of pork tonkatsu, organic cabbage, pickles and rice (...).」

Wallpaper City Guide Tokyo 2008. Phaidon. Page 36.

なんと、「24時間しかないときに、見るべきもの」のランチとなっています！

中に入ると、やはり予約はしていないので、待ちのお客さんは１５人ぐらいも窓際のベンチに座っていました。（やはりas people wait patientlyということになりますね。）　土曜日のお昼で仕方ありませんけれども、疲れてはいるから、しゃべりながら待っても悪くないです。マーギットさんは目の前にあるカウンター席をみて、「これしかないしかないなら、待つのは当然ですね。」とコメントしていますが、入り口にある階段を降りる人と裏から出てくる人を見て、「いや、でもカウンタ以外もあるみたいね。楽しみ！」とうきうきして待っています。

「あら、ココがデザイナー向けガイドブックの一押しなの？」と一瞬と惑いましたけれども、奥を案内されますと、その魅力は分かります。これは、銭湯を改修して使用されている部屋だそうです！（ですからまい泉なのかしら？店名の由来については、ホームページに何も載っていません…）

しかも、イームズの椅子！で座れます。建築オタクである私の父をここに案内しますと、それはきっと大喜び！カーティさんとマーギットさんはデザインと建築と縁がないけれども、美味しいものは誰でも楽しめます。また別のツアーでデザイナーとか案内することがあったら、もう一度、行きたいんですね。

座敷も一度行ってみたいですけど、今回は松葉杖で座敷にあがることはお店に嫌がれるであろうと思って、座席を選びました。

まい泉はデザインーだけではなく、「食わず嫌い」性質である外国人の方をつれて、受けると思います。なぜかといいますと、和食は嫌がれる方がいらっしゃるとしますね。内陸の国を母国とする方は「魚がいや」と言ったりする方はいます。（私がドイツで案内した日本の方も同じような経験しました: 朝に味噌汁がないと気を損ねて、高級料理店で椅子の上にあぐらをかいていました。日本でフォークとナイフと食べたがり、ファーストフードばかり食べる人と同じですね。）　

とんかつは、おそらく欧州・北米ではシュニッツェルに似ていて、あまり違和感がないように思われます。しかも、まい泉のお肉はお箸で切れるぐらい柔らかく、マーギットさんはサクサクしている衣を切って、喜んでいます。「すごいね、これ！揚げ物なのに、かなり軽いですね。特に、胃にもたれると思わないね。和食は魚が多いと思ったのに！」

だからといって、まい泉が皆にウケると思いません。やはり注意したい方は：

※　イスラム教、ユダヤ教の方

※　ベジタリアン、ビーガンの方

※　脂っこい物を嫌がる方

※ 旅行予算管理を厳しく維持している方

まい泉 青山本店
東京都渋谷区神宮前4-8-5
TEL 03-3470-0071
営業時間 　11:00～22:00(L.O)
ランチ営業、日曜営業

定休日     無休

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松葉杖の表参道 II - とりあえず、渋谷のカフェでお茶

ツアー客のドイツ人奥様の紹介へ

お二人とは、最初、東急東横線渋谷駅の改札口で待ち合わせをしました。東急東横線渋谷駅は行き止まり型の駅なので、待ち合わせしやすい。「電車が走る方向に電車を出て、まっすぐ歩いての改札口で待っています。」ととても簡単な待ち合わせです。

もちろん、人ごみは大変ですけれども、お互いは目立ちますので、簡単に会えます。

そして、お二人は初めてお会いしていますので、とりあえず、カフェに行きます。今までどんなことを見たか、どんなお土産が買いたいのか、どんな人なのか、分からないと、非常に案内しにくいですね。臨機応変で行きましょう。

井の頭線渋谷駅ビルのマークシティーにある茶寮に向かいます。神楽坂本店の方は好きだけれども、渋谷にしては静かで、朝は空いていますので、簡単におしゃべりできます。

案の定、コーヒー派です。カーティさんは「朝はコーヒーを飲まないと、ずっと眠いからよかった！」と宣言し、カフェを注文しますけれども、冒険心にあふれているマーギットさんは抹茶ラテを頼みます。（わたしも抹茶ラテは大好きで、茶寮でかならず頼みます！他にあずきラテ、きなこラテとほうじ茶カラメルラテもありますよ！）

マーギットさんと私の抹茶ラテが届くと、カーティさんは羨ましそうにカップをみた。「私もグリーンティーﾗﾃを注文すればよかった。すごくおいしそうに見える。」と後悔しているらしいです。交換しようかと提案してみたけれども、「やはり、コーヒーがないと元気が出ないんですよ。やはり体はコーヒーを要求しているんですよ。」とカーティさんは笑っています。

気さくなお二人とゆっくりと話しながら、私の頭の中に、今日のツアーが具体的な形をとります。お二人は今まで中仙道のハイキングに、京都の寺院巡りをしてきたので、長く歩くのは松葉杖にもかかわらず、問題なさそうと判断しますけれども、やはり、しかし、東京の人ごみは中仙道と違いますので・・・　と色々頭の中で考えてしまいます。

とりあえず、お寺と神社はたくさんみたようで、明治神宮の参拝はやめます。茶寮をでて、銀座線で一駅、表参道に向かいます。

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丸ごと丸の内 VIII - 居酒屋でツアーの締めくくりに

ツアー客、ドイツ人女性のドレーンさんの紹介へ

最後はドレーンさんを東京ドイツ文化センター（ゲーテ）で講師を務めている知り合いのNさんに紹介しようと思って、渋谷へ移動します。銀座線ですぐそこ！

ベルリンの壁の崩壊から20年も経て、東ドイツの子供時代を作品のテーマにしているアーティスのドレーンさんは、ゲーテでその経験とじぶんの作品の講演を考えていたそうです。（あいにく、ドレーンさんは非常に忙しく、実現しないみたい・・・）

もちろん、Nさんとドレーンさんは気が合うと思って紹介しました。ドレーンさんは故郷から遠いところに短期間に滞在し、言葉も出来ない立場で同胞に紹介されて、嬉しそうでした。

日本人の友達に恵まれ、日本語を日常語にしている方は、「同じ国だからと言って、気が合うわけではないと思いますよ。」と同胞に会いたくならない可能性も高いですから注意しましょう。とにかく、ドレーンさんはドイツ語で話したいと聞いたので、この人なら！と思って、三人で道玄坂の「お料理いろいろ あっぱれ誠三朗」に行ってきました。ドレーンさんとNさんは同じ文化の中で育った人同士ですぐ盛り上がります。

夜は何がいいとドレーンさんに聞いたところで、「和食が食べたい」と。しかし、それはお好み焼きなのか、懐石料理なのか、お寿司なのか・・・と本人も多分、ワショクはなんなのか、自分の定義もよくわからないです。酒好きだとわかって、ドレーンさんをモダンダイニングの居酒屋へ連れて行きました。

居酒屋は外国人との食事に非常に便利です。例えば、魚が苦手な人を寿司屋に連れて行くと、かっぱ巻きしか食べないことになる。グルテンアレルギー の人をお好み焼き屋さんに連れて、大根サラダしか食べられないかもしれません。がつがつ肉を食べる人を懐石料理に連れて行くと、がっかりするかもしれない・・・　

そんなに考えすぎるのも、よくないと思いますけれども、一番ベストな解決法は居酒屋での食事です。

魚、肉、野菜であれ、揚げ物、煮物、焼き物であれ、塩辛い、甘い、辛い物であれ、居酒屋のメニューでは何でも揃っています。思った通り、ドレーンさんは大喜び。「すごいメニューだね。クララちゃんに任せるよ。何でも食べてみたい！」と、かなり楽。

しかし、よく考えると、この店は居酒屋を呼ぶというのは、失礼ぐらい・・・　メニューは豊富、サービスが店の広さの割に行き届いていて、照明もちょうど良い。（となりはカップルも結構いる）

昭和の日本を知らないドレーンでさえ「懐かしいインテリアだね」という。

ランチも食べられるみたいで、是非行ってみて下さい！

東京都渋谷区道玄坂2-10-7 新大宗ビル 1号館 B1
営業時間     11:00～15:00
[月～木・日]　　17:00～23:30(L.O.23:00)　
[金・土・祝前]　17:00～翌4:00(L.O.翌03:00)
定休日     無休
TEL     03-5728-2300

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