ソフトウェアテスティングには一つの特別なスキルが要求されています。それは長時間にわたって、細かいことに注意して大変な集中力が必要です。
もちろんソフトウェアの自動テストも可能です。しかし、それは複雑すぎて高すぎるということもあります。
コンポーネントテスト、ユニットテスト、コンポーネント・インテグレーション・テスト、システムテスト、システムインテグレーション、反復が多い場合、またはお客様と常時に連絡をとらないといけない場合は自動化はとても難しいです。しかし、ここではソフトウェアテストの話はしたくありません。いつもこのブログを読んでいただいている方もあくびをしながら、ページを閉じるでしょう。
いや、今日は実はデンマークのある特別な会社の話がしたいです。
トーキル・ソンネさんの物語です。
ソンネさんの息子は2歳6ヶ月に、言語発達が遅れて、基本的な社会能力も欠けていたところを思って、教育学者、生心理学者に相談しました。相談したところ、息子は自閉症であると告げられました。
つまり、息子は一生に治れない障害を持って、おそらく、まわりに誤解され続けるだけではなく、一生普通の仕事にも就けないことがわかりました。
「人生の計画が一変した。」とソンネ夫妻が語る。
ソンネさんもIT業界に精通し、自閉症を知るほど、ここはニッチ市場があるのかと思い、自宅を二度目抵当に入れて、Specialisterne(専門家)という会社を作りました。自閉症の方専用の人材紹介会社です。
自閉症の方専用の紹介会社と、いったいどこに紹介できるのかと思うかもしれませんが、もっとも仕事に向いていないとされている深刻度の高い自閉症の方はSpecialisterneはあえて紹介します。
彼らのスキルは特別です。
※ 長時間に渡って、集中することが出来る
※ 繰り返しの多い仕事は我慢出来るどころか、好きである
※ パターンを認識する能力がある
※ データ、情報、システムでの逸脱に気づく能力がある
※ 詳細に注意する高い能力がある
※ プロセス改善化の能力がある
それは、ソフトウェアプログラミング部の完璧な社員じゃないですか。
一般的、専門家はこういうサービスを提供しています。
マニュアルデータ処理
データ変換及び移行
データクレンジング
データ入力
パターンお読みイメージの認識
文章化及びデジタル化
スキャンニング
アーカイブ化及び仕訳
カテゴリー化
テスト及び適応
機能テスト
ソフトウェア及び組み込みソフトウェア
ハードウェア (携帯電話、医療機器等)
ウェブサイト及びアプリのユーザビリティー
アクセサビリティー監査
ユーザ側受け入れテスト
ソフトウェア管理
プログラミング 特殊エレメント及び特徴
データベース最適化
アルゴリズム構成
サービス間インターフェースの検証作業
ソフトウェアアナリストとプログラマーが嫌うのは、検証作業です。ソースコードを一行一行を確認する事は、とても細かい作業であって、めんどくさがる人がいてはおかしくありません。(私はよく和英訳の品質チェックしますが、まあ、500ページのパワーポイントは大変ですよ!)
自閉症の方は集中力があって、頭も良くて、細かい仕事も上手にこなせる能力を持っている上、忍耐も持っています。
Specialisterne社は今や財団になって、今まで、レゴ、マイクロソフトやオラクルに人材を紹介しました。
デンマーク、イギリス、アイスランド、スイス、オーストリア、米国ミネソタ州にも事務所があります。ドイツ、トルコ、マレーシア等々も企画中のようです。
日本でも是非誰か、ソンネさんの財団に加盟して、起業して欲しいですね。障害者雇用促進法では会社の労働者の1.8%は障害者であると定められていますので、ニーズはきっとありますよね。
Specialisterneのtwitterは@spfndで、facebookはSpecialist People Foundationです。是非皆さん「いいね」してあげて下さい。