この間書いたクーリエ・ジャポンのレビューは楽しかったので、今月もやはり書きます!日本の雑誌や新聞で海外の情報が少なくて、もっともっと読者が増えてほしいです。
今月のクーリエ・ジャポンは「世界が見た日本」特集ということで、その一冊を開かず、あるリストにしてみました: 私は10年以上から日本語の勉強をしだしてから、高校の友達、大学の友達、バイトの友達、親戚等々とヨーロッパ人に色々な事を言われました。それらの意見、偏見、固定概念を一度リストにしてみました。
※ 「へえ、日本語が話せるということは、読めるよね?そうしたら、村上春樹も原文で読めるよね?羨ましい!」
※ 「あの、ちょっと言いにくいけれども、テレビでよく、日本人はヘンタイというのはみえる。5年以上も住めば、もちろん、日本人男性と… あれは・・・ 経験があるよね? 本当にヘンタイなの?」
※ 「日本に住んでいる?うらやましい!和食って本当においしくて、美容にいいんだってね。そして、プレゼンテーションはとてもきれいね。子供にあげるベントウから!」
※ 「日本・・・ この間、反G8サミットデモに行ったけど、首相・大統領全員の名前が言えるのかという話になったら、日本のなんだっけ・・・首相なの?大統領?・・・って誰も言えなかった。なんという人なの?」
※ 「ああ、日本の映画、大好き!黒沢明とか、小津安二郎の古いのも好きだし、最近の監督、黒沢清とか、三池崇史も大好きだよね。日本公開で、英国より先に見えるって羨ましい!」
※ 「昔から日本車にのっているんだけど、やはりすごい車!」
※ 「いいなぁ。建築家として、最高の国だよね。都市計画はめちゃくちゃだけれども、面白い建築はあっちこっちにあるってね。有名なドイツ人建築の名前を言ってごらん。そうでしょう、バウハウス以降は少ないでしょう?日本の先生は数え切れなくて・・・安藤忠雄、伊東豊雄、隈研吾、坂茂、青木淳、西沢立衛、妹島和世・・・いいなぁ」
※ 「へえ、そうしたら、漫画も普通にスーパーで買えるんだね。うらやましい。ドイツ語の翻訳は誰が訳しているか分からないけど、多分、日本にいたことのない人だろうね、日本語が分からない僕にも変だと分かる。どこにでも買えることと、読めることって羨ましいよ。」
などと言ったことです。(本当、全部言われました。ニンジャ、サムライ、ゲイシャは一度も言われませんでした。)
以上、この発言を保存して、今月のクーリエ・ジャポンは「世界が見た日本」特集を手にとってみると、ほとんどのステレオタイプがこうやって出ました。
※ 村上春樹ブームは韓国の한겨레21
※ 和食はフランスのLe Mondeも米国のMarie Claireも触れている
※ 映画は米国のBoston Globeでの是枝裕和についての記事
※ 日本車はカルロス・ゴーンのクーリエ・ジャポンのスペシャルインタビュー
※ 建築はベルギーのDe Morgenで、坂茂についての記事
※ マンガは韓国の주간동아で書かれてある
※ 日本政治家のグローバル舞台での薄い存在もNew York Timesが鳩山首相についての記事で触れている
♪ 日本人男性=ヘンタイという偏見は幸い記事にはなっていません。(私生活でも確認できませんでした。(笑))
言われたことと、日本国内で紹介されたことはそんなに一致することにはびっくりしました。
しかし、この間に友達のクリスティーナに言われたことも思い出しました。「日本はソトをみるばかりです。外国に見習いたがってね。しかし、一度、立場を逆転させることは、なぜ、誰もしないの? この間、日本人の友達に聞いたのよ。『海外は日本を観て、何を見習えばいいと思う?』と! ・・・そうしたらね、最初は皆きょとんとした顔をするんだ。面白いよ。たくさん海外に誇りを持って出せることはあると思うのに、なんで、日本は見習いたがるんだろう?」と。クリスティーナは日本に住んで1年ぐらいだけれども、日本語は話せない。一方、とても鋭い観察力に恵まれて、一緒にいると、たくさん考えさせます。
日本語の勉強して、10年に、言われることは良い方に変わりました。20年前の鉄のカーテンの崩壊後に世界はグローバル化し、日本も変わった。もちろん、10年以上の友達は私なりの啓蒙活動でいろいろ無意識に覚えていることもあるだろう。しかし、日本に姿勢は変わった気がします。10年前よりは、自分の力を包み隠さないで、もっと誇りを持って、外に出せるようになったのではないか。
もちろん、こうやって、世界がみる日本も変わった気がします。
10年後にクーリエ・ジャポンに何書かれているか、友達と親戚に何を言われるのかは楽しみにしています。
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