日本人の友達はドイツの結婚式に誘われ、「何を着ればいい?式はどんな感じ?お金はいくらあげればいい?」と色々聞かれて、他の方の参考にもなりますように、ここで少し書いてみました。(もっともっといっぱい書けるけど、また今度)
後はゼクシィ編集部、ドイツ人と結婚する日本の方もどうぞ、ご一読下さい。(笑)
派手に入籍: 宣誓式
日本みたいに、戸籍課を訪ねて、資料を出せば、おしまいというようなことではありません。まず、最初6週間前に「予約」を入れないといけません。「これから結婚するカップル」のリストは市役所で公表され、昔は、意義がある人はその6週間内に言うか永遠に口をつぐむという選択されました。今の時代では、もう誰も何も言わないけれども、伝統として残っています。
戸籍課のおじさんやおばさん(なぜか、お姉さんとお兄さんではないよね、若くて信頼感はないかしら?)が「司会」を務めて、新郎新婦が夫婦約束を読みあげ、指輪を交換した後、公務員は短いスピーチをする。
最小限には二人の結婚立会人が法律で求められているけれども、多くは新郎新婦の両親、兄弟姉妹も参加します。(こういう感じ)戸籍課で宣誓式は正装します。誘われたら、ぜひ参加しよう。宣誓式、教会での式典も、披露宴でも、きれいなワンピースやスーツでいいでしょう。ただし、女性はホワイトを避けましょう。または派手な着物(せっかく日本人で誘われましたので)をお召しになるかたは、新婦より目立つかもしれないので、地味な着物にしましょう。(それでも十分目立ちますから!)
結婚式に欠かせない前夜祭!
そうそう、結婚式の前の夜に、前夜祭があります。地方の差はあると思いますけど、友達と親戚は結婚式を挙げた時には、近所を含めて、友達と親戚が集まっています。近所の方は、古いお皿を持って、それを皆が割ります。そうそう。ドイツの諺で、Scherben bringen Glück(破片は幸運をもたらす)というのがあります。お皿を割る騒音が魔除けになります。そして、新郎新婦はその破片を共同作業として、ほうきで掃きます。その共同作業が「夫婦として、どんな問題もともに解決する」ことの象徴です。
キリスト教圏に欠かせない、教会での式当然、教会で挙げる人は多い。誰でもあげられる、日本によくあるニセ教会(=結婚工場)はもちろんありません。ドイツでは宗教税があって、つまり、人は教会の会員にならないといけない。教会で挙げられるための条件は、二人の片方がその会員である。結婚した後に退会する人もいるけど、少し度量が狭いと思います。
少し検索したところ、ある牧師の計算で、一つの式には、牧師10時間、香部屋係り2時間半、オルガン奏者3時間とそれぞれの準備・労働時間。結婚式毎の光熱費は4400円、建物の維持は一日あたりに3200円だそうです。キリスト教は信じなくても、やはりヨーロッパの伝統ですから、それぐらいは払ってもいい気がします。(子供が生まれてから、洗礼も受けさせようと思えば、さらに!)
ちなみに、自宅→教会→披露宴会場の移動は馬車でやる人はけっこう多いですよ。車で移動する時は、車にお花をつけます。そういう馬車や車をみかける方は、かならず「おめでとう」の挨拶として、クラクションをならします。そして、教会の式典に参加して、披露宴会場へ移動する方もずっと、新郎新婦をのせている車の後ろの行列に加わって、ずっとクラクションを鳴らします。交通渋滞が多い大都会ではうるさくなりますので、ウェディングプラナーはきっとそのルートも考えます。
披露宴はながあい!教会での式が終わった後は披露宴会場(多くはレストランやホテルです)へ移動します。お昼を食べて、ケーキを食べて、パーティーで翌朝までわいわいします。(もちろん、おじいちゃん、おばあちゃんははやく帰ってしまうけど…) ウェディング用のDJやバンドを採用するカップルも結構あります。(高校の友達は実は、ウェディングでしか出ないカバーバンドで生計を立てていますよ。週末だけ仕事して、贅沢なフリーターです。)
ドイツの披露宴はもちろん、スピーチもありますけれども、日本ほど堅くはありません。午後になると、日本の二次会と同様にゲームもやります。一つかならずやる「ゲーム」は、「新婦の拉致」です。新郎の旧友が花嫁と近所の居酒屋に逃げる。新婦がいないと気付いた新郎は町の居酒屋を転々して、探さないといけないのです。ようやく、花嫁が楽しそうにして待っている居酒屋に届きますと、そこで、「身代金」として、居酒屋にいる全員にいっぱいおごらないといけないのです。それは、もりあがります。もちろん、皆、新郎と乾杯したくて、新郎も飲まされています。
新郎新婦の帰宅新郎新婦はホテルで泊まるかもしれないけれども、いずれか、二人が帰宅します。私が生まれ育った地方では、二人が住む家にコウノトリの人形、乳母車、赤ちゃんの洋服等々を飾ります。(親戚の結婚式は三階の屋根にまで上って、乳母車をつけました!) もちろん、それは、はやく子供が出来る願いですね。
そして、新郎新婦の自宅でいたずらすることも多いです。寝室を風船でいっぱいしたり、家中におコメの粒をまいたりする、かならずしも、二人はベットで初夜を過ごす前に、片づけないといけないようにします。ひどいでしょう?
ドイツの結婚式に参加する機会があれば、是非!
友達はドイツの結婚式楽しめたかどうか、まだ聞いていませんけれども、楽しんでいたといいですね。
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