弱一年間、国内の日本語学校で日本語の勉強をして、現在建築事務所で勤めている友達が書いたものです。
私はもう、江ノ島族のことは、なんとも思いませんが、在日歴が短い人にしては、やはり夏の江ノ島はショックですね。
訳してみましたけれども、原文の素敵なドイツ語の文章を台無しにした気持ちで申し訳なく思っています。まあ、彼女の意図が伝われたいいと思っていますので・・・
バラマン
「日本人は常にきちんとして、身なりを整えてる」
「日本人のファッションセンスは驚くほど抜群です。」
「ドイツと違って、日本には不良がいない」 (訳者注1)
「日本はとてもきれいで、ゴミ一つ散らかっていない。」
その意見はそれで全く正しいと思います。観光客の多くはこういう意見であることもよく理解できます。皆様の認めるとおり、わたしもそう思います。いや、そう思っていたのです。
土曜日の午後は、時ならぬ、譲歩しない過酷さで、日本人のイメージは少し歪んできて、その意見は翻された。特に翻そうと思ってもなかったのに。彼とただ、海に行きたかっただけ。江ノ島へ。そこでは、小さな展覧会(省略)をみて、少し海で泳いでさっぱりしたいと思っていた。
しかし、そうはならなかった。その妨げとなったのは、ビーチに足を踏んだ瞬間のショック硬直だった。即座に数年前の経験を思い出した。
それは、(女性)友達とマジョルカ島で素敵なバカンスを送っていた時のことだった。パルマ市へ足を伸ばして、なんとなく、少なくとも、あの有名なバラマンはみるべきと気がして、訪れることを決めた。(訳者注2)せっかくマジョルカ島に来たんだから、やはりバラマンは経験しないといけないと思っていたから。自動車でバラマンに近づき、二つの交差点しか通れなかった:私たちも明らかに、外で騒いでいる人間と同じ国籍を持っている事とドイツのナンバープレートが示されていた事態は、よろめく足取りで放歌高吟する、酷く日焼けしている人間にごった返している道路での前進を大いに困難して、そして、驚愕、そして、他人なのに恥ずかしさを感じて、その他の様々な不愉快な感情のあまりで動けなかった。
できるだけはやく「あっち逃げようよ」方面に曲がって、道端に車を止めて、深呼吸をしてから、私たちは目撃した戦場を精神的に消化しようとした。その消化しようとする精神状態は翌日の朝まで続いていた。夜はやはりうまく寝られなかった。
同じような出来事は先週の土曜日、マジョルカ島から遠い、江ノ島の砂浜で起こった。一年に2ヶ月海の家が建てられていることはとてもかっこいい。この海の家の主な目標は酒類の摂取であることは、考えれば、当然のことです。そういうことは万国共通ですよね。そこで、大音量、カチャカチャの古いテクノ音楽が流されて、酔っ払っている人間は常時にDJに目を向け、拍子をくずして、踊っていることも、考えれば、当然のことです。それは、日本で、普通ですから。
考えれば当然のことだけど、まったく思っても見なかったので、大きなショックだったよ。下手なヘアエクステンション、失敗した金髪頭 (その結果:灰色藁色)、過剰に化粧されている顔、赤に焼いた肌、ぞっとするような偽ゲットファッションが一箇所にこんなに集中していることは久しぶりだった。私が住んでいる東京の町でもよく、「ヘアエクステンションをしていない人がいないんだろう?」と思う程にエクステンションが愛されているけれども、江ノ島には本当に驚いた。
男性はには「刺青はヤクザのモノだけ、日本では歓迎されないことはある。」というイメージに逆らって、巨大な面積を誇る刺青が披露されるトレンドが見えた。
女性は、「ビキニの下にさらに、ジーストリングを着ている感じだけど、その上にズボンやパンツを着ると、下にジーストリングだけが着ているように想わせる。ただ、このズボンを着ると、一番上のボタンは必ずはずす。それはとってもいやらしいだもん♪」といったトレンドが見えた。
そして、もちろん飲酒といったトレンドもございました。それは、「オレは、せん妄状態でゴミと一緒にシートに寝て、満潮によって、ゴミもオレの周辺にある物も、オレ自身も海に流されることに気付かない程酔っ払っている」と言ったトレンドです。
ご自分でご覧になってください。
訳者注1: 正確に言うと、不良ではない。「人間同士の付き合いに最低に必要とされる教養及び社交センスがない人」と訳せますかな?
訳者注2:バラマンとは、ドイツ人観光客が騒ぐことで有名なマジョルカ島内のクラブです
この文章の作者は日本語も堪能で、日本の文化もよく理解しています。ただ、少しひねくれた文章で書いていますけど、鎌倉からちょっと長い散歩して、江ノ電で江ノ島に来てしまう観光客はどう思っているのでしょうか。
とこの文章を読んで思ったのですから、訳してみました。
独逸語原文はこちらです。(写真も載っていますので、是非ご覧になって下さい。)
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