今日のツアー客は私の大切な友達である。(知り合いの知り合いとか、そういう人も案内しますけれども、今はクリスティーナさんと続いて、「帰国する友達」になってしまいました。ごめんなさい。)ニックネームは若旦那です。
若旦那にはじめて会ったのは、多分、本人も覚えていない、日本学者の会議だった。お互いに紹介されて、少しだけ話したけれども、それきりだった。
それから、私がウィーンに行って、10年も前の友達に「これは『若旦那』だよ。同じ博士課程でがんばっているんだよ。今度、東京に一年滞在しているからよろしくね。」と再び紹介されました。
どこかで見たような気がしたけど、「ああ、あの会議だ!」と数ヶ月が経ってから悟りました。
二人とも似たような動機で、同じ年齢で日本語の勉強を始め、それから、日本学科に入学しました。
一年の研究滞在中には頻繁に会って、とても仲良くなりました。渋い喫茶店でありとあらゆることについて語り合っていました。そして、最初から若旦那は私より日本語が上手と感じずにはいられなかった。
10年間の間に何回か夏休みできたりしていた若旦那は、10年の在日暦のある私より日本語が上手で、とても複雑な気持ちになった。最初は、クララは負けん気の強い気質もあって、劣等感だと思っていたけど、いや、それは嫉妬に他ならなかった♪
ちなみに、上の発言に対する、本人の返事は「こっちのセリフだぜ、ったく」。ああ、嬉しい♪
さて、話に戻りますと、若旦那にはある日に、ポッドキャストのファイルが送られてきました。
それは、鈴々舎わか馬 改メ柳家小せんの「新聞記事」でした。
とても気に入っていたけれども、他にもらったファイルでは、わからない噺も多かった。収録で人が笑っているのに、自分が笑えないことは今まで悔しくはなかったけれども(単なるユーモアのセンスは違うと思いました)が、同じ日本学者に「面白いでしょう。」と言われ、まず、一生懸命あるとあらゆる落語関連書を漁って、wikipediaに掲載されている落語演目の粗筋を読んで、その単語を覚えました。(はいはい、そういう性格ですよ。)
今はもう(分かるかと思いますが)若旦那より落語にはまっていますから、この散歩も最初は「落語散歩」と名づけました・・・ まあ・・・ 名前は参考にならない・・・ ただあっちこっち歩きました。落語散歩だと思って、読んでください。
では、さっそくですが、プロフィールを!
(本人の希望により写真は載せませんが、隣の写真はオーストリア民族衣装を着ている男の子です。そういう+25歳の姿をご想像下さい♪)
名前: 若旦那
年齢: 30歳
国籍: オーストリア
仕事: 言語学者
話せる言語: ドイツ語、英語、日本語、フランス語
住んだことのある国: オーストリア、日本
旅したことのある国: 日本、韓国、フランス、スペイン、イタリア、ドイツ、チェコ、スイス、ハンガリー、スロバキア、スロベニア、クロアチア、セルビア
思った通りの日本は: 食べ物
予想と違った日本: 春(短すぎて、寒すぎた)
僕の日本語能力は: 東大の教授に一言も言わせない(特に紅茶なら、論破する自信はいずれ持っている)
日本語を勉強したきっかけは: 言葉は簡単で、俺は怠け者だっからよ・・・
日本語の好きなところは: 枝葉のことばかり話している
「日本語だ!」と思う言葉: 「うん」
日本で一日だけ自由時間があったらしたいこと: 片手に本を持っての喫茶はしご(間は少し本屋に入ったりして)
帰国して懐かしいことは: 喫茶店、渋喫茶でのおいしい珈琲
住んでみたい日本の街: 東京、鹿児島、京都
話せたらいいなぁと思う日本の方言: 当たり前だけど、ぜ~んぶ。一番好きなのはみゃーくふつだけど、方言ではなく、言葉ですよね。
日本語の一番好きな言葉: 「自然消滅」
畳化の深刻度: 電辞儀はします。そして、上手とほめられたら、まったく下手だと否定する。
日本のここは好き: 距離感と親近感のちょうど良い組み合わせ。和食。様々なイベント
追伸: ちなみに、「若旦那」はtwitter仲間、落語仲間が名付けてくれたニックネームです。すっかり定着した。
私の携帯電話でさえ、本名から「若旦那」に換えたよ。
さて、次は錦糸町で出発しますよ。
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