ツアーの客、クリスティーナさんの紹介
日本を後にする前に、どうしても一度は写経してみたいというクリスティーナさんの注文には、以前の散歩にも答えようとしていたけれども、案内する日はお盆が近くて、お寺は写経体験をするどころじゃない時期でした。今度の日付も、なんだか不便だった。
多くの写経体験は毎月第2木曜日、毎月14日のような不便な日にちで行われて、一時間もかけて、グーグルで検索した揚句で、ツアー当日の写経は諦めました。東急ハンズで写経セットでも買ってあげようと思いました。でも、なんだか、いつもtwitterが助かります。
友達が「高野山カフェ!今年こそ行きたい!」とつぶやいていた。「うぉ!もしかしたたら?」と思って、調べたら、新丸の内ビルの高野山カフェで写経体験ができた!
11時からはじまるということで、はやめに行きました。 きっと人気があるだろうと・・・しかし、新丸の内ビル自体も11時から開館するんだから、並べる場所が分からず、困りました。
「エレベーターの前で皆待っているね。」
「ねえ…でも、写経できる人数が限られているでしょう?11時は無理でしょう。」
「エスカレータは動いているから、とりえあず、出来るだけ上まであがってみよう。」
となんと、7階まで行けました!
行列に並びますと、ちょうど、私たちの前に立っているところで、11時の会の整理券が配れた。12人のみ参加できると分かったところ、目の前に立っている奥様方は三人いらっして、整理券10~13人目を配られました。別々に参加することはいやで、やさしい奥様方に11時の会の整理券を交換しました。なんて優しい方!と感動して、するっとそのまま、11時から参加させていただきました。
外国人女性は参加することに、お坊さんはちっとも驚かずでことに、また感動!
写経の説明ぐらいは通訳することが出来たけれども、お経の内容の説明は、うん、それは無理だね。用語・語彙は分らない。
「ごめん。限界ですよ。こんな専門用語が分からなく、訳せないわ。後で、wikipediaで読みましょうね。」と謝るしかない。
電子工学といった難しい内容を訳せる自身はあるけれども・・・ そういった意味では、とても貴重な経験でした。通訳はまだまだ。もっと色々勉強しなきゃ!
実は、ツアー客をつれて写経体験しようとずっと前から考えたけれど、それは、非漢字圏ではなく、中国や台湾出身、少なくとも漢字圏生まれ育ちの方を連れてしようと考えていた。少なくとも、日本語を大学レベルで勉強された方…
今回、ご本人からこういった希望が出ました。面白い体験でありがたいですけれども・・・ 大丈夫かな?と心配しました。 クリスティーナさんみたいに、日本語は、あいさつ程度しかできなく、平仮名も片仮名さえ読めない人になると、写経は不可能だよね?と思って、心配していました。
無用の心配。
自分が集中して書いていることで、隣にいるクリスティーナさんの事も忘れて、途中で少し姿勢を正す時に、隣のシートを見ると、なんと、クリスティーナさんと私が同じスピードで書いていました。おおっ!すごい!字の形もさほど変らず、多く、西洋人の下手な漢字と大違いです。(まあ、写すだけですしね…)
クリスティーナさんがその後の一日に何回も何回も写経のこと夢中になって話しているんだから、そうとう気に入っているようです。よかった、よかった!最後に二人とも、1000円を払って高野山に奉納してもらいましたけど、自分が書いた字を持ち帰りたい人もいるだろうね。特に、「漢字が神秘的で面白い」のような発言をする人ですね。(いますよ、それ。高校の友達がこんなの言いましたよ。)
「いや、これは土曜日の朝に完璧ですね。こうやって、朝からものに集中して、さっぱりしますね。願いが叶えるといいですね。」
「叶えますよ、叶える」
きっと、クリスティーナさんは自分のハワイ移住計画がうまく行くことを願っていたかな。
私の願い事もまたヒ・ミ・ツ♪
その後に何回も何回も写経はどれほどよかったのかとクリスティーナさんがいうから、別れのプレゼントに、ホームセンター(!)で写経セットを買いました。二セットで50枚、週に一回やれば、一年ぐらいは持てます。
高野山カフェは年に一回だけ行われますけれども、日本では様々なところで、写経の体験ができますよ。このリンクをご参照にどうぞ!
テーブルに座っての写経もあるようで、膝の悪い方もぜひ連れてあげて下さいね♪
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