ネオン街の看板がある町と、お星様が見える空、どちらは落ち着きますか。
星空ですよね?
日本の照明は室内外問わず、まぶしいぐらいに明るいと、来日して10年の今でも思っています。
日本にはじめてホームステイした時に、ホームステイ先に一番イライラした事は、居間の照明でした。
「こんなの、明るすぎる!」
と内心思いました。 10年日本に住んでいても、当初の「明るすぎる!」という気持ちが変わっていません。
室内の蛍光灯は母国のドイツで、細かい手作業をする手術室と、精密機器が作動されている工場、それから屋 外、夜中でも多くの車や人が通るガソリンスタンド、駐車場、バス停、駅のホームでは使われていますが、こんな蛍光灯はリビングでみたことない気がします。
イギリスの友達がはじめてホームステーで来日した時に、
「ああ、ここのご家族のお父様はきっと歯医者ですね。平日はこの部屋で仕事をして、土日はここをリビングとして使っていますね。なるほど。日本って不思議だね」
と思っていたらしいです。 笑いますよね。そんなことはあり得ないと後になって分かったというけど、ヨーロッパ人の感覚ではそれぐらい明るいですね。(上の写真はドイツの電通がお客様向けに管理している「平均的ドイツ人のリビング」の写真です。暗いでしょう、あの間接照明?)
そんな光は必要ですか。
日本人はリビングをオペ室に変身して、人間の手術を行ったり、内職で精密機器を作ったりしない限りは、もう少し薄暗くてもいい気がします。 みかんを剥くことはそんな精密な作業ですか?
当然、町に出てもそう感じていますね。
新宿のあのネオン戦争は堪えられません。クララは東京都知事じゃないから、(立候補も投票の権利も幸いにございません)簡単に「明日からダメ!」と決められませんが、このご時勢ですから、都内景観令はいかがですか。ベルリンもパリにもネオン街が必要じゃないんです。それでもとてもかっこいい町です。
新宿で星空が見えたら、どれぐらいかっこいい町になるでしょう?是非、みてみたい!
今まで行ったラブホテルも、(うふふ)、これほどの数はございませんが、そんな明るくなかった気がします。
読者の皆さんは、とりあえず、自分の部屋に美化条例はいかが? ラブホテルにするといっているのではないけれども、部屋の中を少し薄暗くしてはいかがですか。100ワットの電球ではなく、60ワットでも十分だと思います。
それともロウソクでくつろげる雰囲気を作って・・・
低いワット数の電球をつけると、少し暗くなって、電気消費量も減って、精神も財布も落ち着きますよ。
〔もちろん、「日本人(黄色人種?)は目が黒いから、明るいのは得意で、薄暗いのは苦手」の声も聞きますが、清少納言も枕草子を薄暗い部屋で書いたと思います。「暗い中に読むのは目に悪いよ」と、私も祖母に言われました。〕
節電という偉い目的で部屋を薄暗くするのではなく、偉大なる愛のために薄暗くしての節電はいかがですか。計画停電も楽しくなりますよ。
暗いか明るいとは別として、「短命」という落語の噺にも、暇な夫婦の話が出ていますけど、ご存知ですか?
「食事時だ。お膳をはさんで差し向かい、おかみさんが旦那によそったご飯なんかを渡そうとして、手と、手が、触れる。白魚を五本並 べたような、透き通るようなおかみさんの手だ。そっと前を見る……ふるいつきたくなるような、いい女だ……短命だよ」
ウィキ「短命」より
まあ、いい女がいるから、短命というわけではないと思います。
何より、いい女が非常に多い日本は平均寿命順リストのダントツ一位ですからね。
ここで重要なのは、男女二人がいて、計画停電で暇であって、または薄暗い証明でいい雰囲気になって・・・布団に入って・・・
まあ、読者には子供がいないと思いますから、二人は何をするのか、詳しく説明しなくていいと思います。(説明のご希望であれば、挙手下さい!)
結果としては、計画停電・省エネを契機に日本の少子化対策にもなると、大変に期待しております。少子化対策担当大臣よ!今までも考えていないんでしょう。
では、薄暗い部屋で一緒に暇を潰せる方を探しに行ってきます!
是非、皆さんもドイツ流照明を実践してみて下さい♪
たぶん、人種によって、眼の、光に対する感度が違っているのだと思う
投稿情報: 夜目 | 2011/04/02 00:34
ワタシは…暗いと恐い気持ちになります。
投稿情報: Fotografinkatja | 2011/04/02 07:53
「外国人から見ると明るすぎる日本の照明」問題、この間、どこかのテレビでも取り上げていました。ある人が、それは戦時中の灯火管制がトラウマになったからでは?とおっしゃっていて、現実に灯火管制は知らない私ですが、それはあるかもと思いました。灯火管制って空爆付きの無計画停電みたいなものですから、当時の日本人にはそれはそれは恐ろしかったと思います。そんなわけで、日本人にとって明るさが平和と安心の象徴になったのでしょう。
いずれにしろ、灯火管制がトラウマになって、日本人はひたすら明るさを求め続けたのかもしれません。それがエスカレートして、いささか過剰になってしまっても、他の人から指摘されるまで自分で気づけなかったくらいに。
投稿情報: murrhauser | 2011/04/02 09:51
白熱灯は製造中止としたメーカーもあり、白熱灯より消費電力が少ない電球型蛍光灯、LED電球への切り替えがすすんでおり、100Wとか60Wは一般家庭で使うことはそんなになくなっているのではと思います(少なくとも我が家にはそんなワット数のものありません。ドイツではどうなんでしょうね?)。また照明機器も最近のものは好みで明るさを調整できるようになっています。日本では第一次オイルショックを機にコスト面が主目的であったにせよ、技術力により電気製品の省電力化がかなりすすみました。今回の震災もそれを促す方向に働けば、と思っております。
あと、明るい夜景を好むかどうかは文化の問題もあり、いい悪いでは決めつけられない側面もあります。アジアでは明るさを好むように思われ、明かりのない新宿、香港とかちょっと想像できません。
もちろん節電はみんなで取り組まなければいけない問題であるのが大前提です。
投稿情報: nem_ran | 2011/04/02 11:12
はじめまして。少し前から、貴HPをちょくちょく訪問させて頂いております者です。
私は純粋な東洋人なはずですが、しかしながら、クララさん同様、日本の一般的な
照明は眩し過ぎると感じています。
まぁ私の場合、「乱視がきつい」という理由があるのですが。(乱視というのは、
目に入った光が眼球の中で乱反射するので、より眩しく感じるからだそうです)
あと、蛍光灯の色も好きじゃないですね。日本をはじめ東洋では純白の蛍光灯色が
好まれる傾向があるそうですが、何故なんでしょうね。私の家のリビングは仄かに
黄色がかった白熱灯です。このほうが、落ち着きます。
余談ですが、日本人は、音に対しても鈍感すぎますね。(よく言えば寛容???)
今日も、せっかくの休日のひとときをぶち壊すような選挙カーが走り回ってます。
「ご迷惑をお掛けして真に申し訳ありません」と、言い訳の先手を打ちながら。
先に謝っておけば免罪符になるとでも思ってるのでしょうかね。迷惑だと分かって
いるなら、止めてもらいたいものです。
投稿情報: Himantolophus groenlandicus | 2011/04/02 14:14
はじめまして。1カ月ほど前からblog拝見しています。
ドイツほか数カ国ヨーロッパを巡りましたが、確かに街も室内も落ち着いた照明ですよね。
(机かベッドサイド以外では本が広げにくくてちょっと困りましたが^^)
最近池袋のサンシャイン通りを夜に歩きましたが、普段より照明が落とされてとてもヨーロッパの街を歩いているような、不思議な気持ちになりました。
20時前にはいろんな店が閉まっていて、余計に^^
清少納言も「夏は夜、月の頃はさらなり、闇もなほ…」で蛍の灯りをあげているように、暗い中にほんのり灯りが燈されているほうが、風流ですよね。
多分、明るいこと=文化的という、戦後の反動はあると思いますが。。。
この照明の使用状況が続けばいいのに…と、思ってしまいます。
投稿情報: motefu | 2011/04/02 14:44
いい女が多いいドイツのクララさん頑張っているねダンケ
明るい方が...いい 東電負けるなファイト
投稿情報: ファイト | 2011/04/03 01:16
明るさと消費電力は必ずしも直接関係ないのではないでしょうか?
単に電力消費について論じるのであれば、LED 型のものに変えるだけで相当消費電力は落ちるかと思います。
私は逆のパターンで、ヨーロッパに来て「部屋の中が暗い」と思った人間です。思うだけなら良いのですが、本を読むのに支障があったので、LED タイプで一番出力の大きなものを使用しております (それでも 20W もなかったと記憶しています)。
> ここで重要なのは、男女二人がいて、計画停電で暇であって、または薄暗い証明でいい雰囲気になって・・・布団に入って・・・
男女2人の次に重要なのは「暇があって」ということのように思えます。普段残業で帰宅した後ろくに会話をしない人も、こう言う時ぐらい子づくりに励むなんて良いのかなぁ、などと考えたりしています (状況はそこまで単純でないのかも知れませんが..)。
投稿情報: kirameister | 2011/04/03 02:50
震災前にテレビ東京で18時以降に放送されている子供向け番組で外国人の
疑問に答えるコーナーが有り、日本人の家庭の明るさが欧州の方々には
耐えられない問題を取り上げて居ました 世界に名の知れた一流企業の
社長の日本滞在用のお部屋にお伺いすると電球ほどの光量の間接照明が
一般的で、その場で日本の丸型蛍光灯の照明(持ち込んで)を点けると
目が眩んで困るとの事、詳しい研究者に聞くと 日本人と欧米人では
目の水晶体(もしくは角膜)の厚さが微妙に違うため光の感じ方の差が
出来るのと蛍光灯に慣れ親しんだ習慣の為と説明してました。
阪神淡路大震災以降の同時期に出産が増えた話しはNHKでも解説していました。
また最近の東京での街頭インタビューで夕食時の節電や停電の為、ロウソクを使い出したら会話が無かった夫婦が会話が増えたとの声が有りました。
投稿情報: Tukubacow | 2011/04/07 01:21