ドイツに行って、あっちこっち募金活動をしていた時に、もちろん募金箱が置いてあるかどうか色々見てきました。当然、デュッセルドルフのホテル・ニッコーにはおいてあったり、森鷗外記念館にもおいてありました。ただ、普通のレストランや店になると、一か所だけ置いてありました。フランクフルトの小さなキオスクで、「日本のお客さんはたくさんいて、1セントでも力になれたらと思って・・・」と説明されたかわいいおばあさん。
そして、台湾での義捐金は140億円を超えて、つまり一人当たり607円だったのに対し、我が母国のドイツはたった、20億円、つまり一人当たり24円しか集まりませんでした。ハイチとパキスタンの時にはちなみに、一人当たり240円でしたよ。非常に恥ずかしい話です。
その上に、ドイツの国営放送のARDは義捐金の呼びかけもしません。「日本は豊かな国だから」とは一つの理由だそうです。もちろん日本で頑張っているドイツ系と限らず、グローバルNPOはそのことでとても怒って、ドイツ元大統領のヴァイツゼッカーさんもその判断を批判をしています。
この日独交流150周年の2011年に、ドイツに、コンナ恥ずかしい想いをするなんて思いませんでした。しかし、この間は、独日教会のお歴々が来日して、その歓迎会に出席させて頂いた時に、とても嬉しいことがありました。私の地元の独日教会の会長もお見えになって、「会いましょう」ということで、私も招待を頂きました。
そこで、とても面白い方にお会いして、その素晴らしい復興支援プロジェクトを出来るだけ多くに人に知らせて、紹介したいと思います。
ユーデックさんは横浜の市民、もう20年以上に住んでいらっしゃる先輩です。もちろん、阪神淡路大震災後の時に仮設住宅がたくさんあったことも覚えています。(正確は約4万8千戸だそうです!) 今回は、阪神淡路大震災後の仮設住宅が大きく上回われ、東北3県等で被災地計約7万2千戸の要望があがっています!
そこで、ユーデックさんが思いついたのは、仮設住宅に住んでいる家族、何もかも失った家族に無償で自働車を提供する素晴らしいプロジェクトです。とてもドイツらしいプランでしょう?
何もかも失った方は車を買う余裕はあまりないでしょう。例えば、それは、私の勝手な想像ですけれども、車を書く余裕があっても、それはせいぜい1台でしょう。仕事が見つかった旦那さんはそれを通勤用に使います。二台は買えないから、それ以外の家族はお父さんが会社から戻って来ることを待たないといけない。それから、何処の国もそうでしょうけど、田舎は広くて、車がないと非常に困ります。
ユーデックさんは仮設住宅にいる家族一世帯ずつに車を提供することはありません!それはもちろん無理です。一台は同時に25世帯にシェアしてもらいます。いわゆる「カープール」
車を使いたい方は、事前に携帯電話、コンピューターや手書きで、「何日の何時から」と車を管理するところに申し込みます。同じカープールに入っている人も、何日何曜日に誰が予約している事も分かります。自分が入れたかった日にちに既に田中さんが予約をしたことをみると、田中さんに、「ちょっと病院まで乗せてくれないか?」、「スーパーへ行くなら、豆腐を持ってきてくれる?」と頼めます。
一世帯には一ヶ月75キロが無償提供されます。
もちろん、運転免許のないおじいさんおばあさん二人世帯にも同様に1ヶ月75キロ自動車使用権が与えられ、その分は他の世帯に譲ることは可能です。おじいさんおばあさんも強くなります!仮設住宅の方は、さらに、お互いにコミュニケーションをはかったり、病院まで送ってあげたりすることになりますので、コミュニティー感を強めることになるのではないかと私は期待しています。
ガソリン、車検、保険、修理代をふくめて、無償で提供されます!ユーデックさんはそれを一人で提供しているわけではなく、日本国内でNPO法人を作って、ドイツの企業、市町村、個人、教会、学校、独日教会にスポンサーをなってもらっています。(きっと国内の義捐金も喜んで受け付けるでしょう!)
上の写真の通り、義捐金をくれた組織の名前が載せられています。
ドイツ国内では、例えば、私が訪れたグリマのような町では手伝いたいという気持ちは大変強いです。ただ、
「赤十字に募金するのは解るけど、自分のお金はどこに行くのかわからない。もしかすると、赤十字の事務局で椅子を買う事に使われる。それはいやだから、一つの特定しているところに寄付したい!寄付してからも、自分のお金はどうやって使われたのか、みてみたい。」
という気持ちはとても強いらしいから、そういう方にこのプロジェクトはぴったりです。はやく、社団法人ができて、ドイツ人の義捐金もカープールで使われますように、ユーデックさんはほとんど寝ないで、頑張っています。さすが、先輩!
義捐金の少なかったドイツで寂しくて、落ち込んでいましたけれども、ユーデックさんの話を聞いて、元気が出ました!
私もがんばらなきゃ!
あと少し、Still Cool Japanのオークションが始まりますので、是非とも海外のお友達にお知らせ下さい。もちろん国内での落札も可能です♪ よろしくお願い致します。
ドイツは寂しいね ドイツが困ったらクララさんの為にオレはたくさん義援金を出しますよ
ドイツと言えばユダヤ人を想像します。
投稿情報: ファイト | 2011/05/01 17:47
自動車といえば、日本に右ハンドル車をいち速く輸出したのもメルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲンなどのドイツメーカーでしたね。どこぞの超大国は日本の交通事情に合わないばかでかい左ハンドル車しか造ってないくせに、貿易不均衡だとイチャモン付けてきましたけど。
漫画家の青池保子さんが今も連載してる『エロイカより愛をこめて』という漫画にドイツ人NATO軍将校クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハというキャラクターがいるのですが、彼がギムナジウムの寄宿生だった頃、シスターがジャガイモの皮むきをするのを手伝い、他の生徒から「芋クラウス」とはやし立てられた時、「ドイツ人は苦しい時もジャガイモを食べて頑張って来たんだ!」と叫ぶシーンがあります。
ジャガイモに例えられる質実剛健なドイツ人にから見たら、高級ドイツ車を沢山輸入してる日本はお金持ちのイメージになるのも致し方無いかも知れません。
投稿情報: molinobannin | 2011/05/01 23:21
どういふルートで義捐金が送られるのか知らないが、日本に送つても行先も判らなくなるので無駄です。
日本では何でも途中で消えてしまふのです - 付加価値税をドイツなみに上げたら、役人たちの間で分配されてしまふだけです。
何年も住むことが出来ない三陸を復興する必要もないし、インフレになつて更に困難になるだけのことです。
日本人が信用出来ないことは今度の福島のことで世界中が判つたでせう!
騙されないやうに!
投稿情報: iapoinia delenda est! | 2011/05/02 00:00
海外のグルーポン義援金の寄付総額は約112,930,092円。
そのうち、ドイツ63,253口 / 約28,775,054円で海外のグルーポン義援金の25.4%のようですよ。
参考までに
【グルーポン-GROUPON】東北地方太平洋沖地震 義援金のお願い
(注:募集終了してます)
http://www.groupon.jp/cid/7995
グルーポン-GROUPON
クーポン販売システムを使って1口200円の募金受け付け
寄付した金額と同額をグルーポンが拠出(マッチング・ギフト)し、その総額を日本赤十字社へ寄付される。
※200円ご寄付すると、400円の寄付になる仕組み。
「豊かな国だから」募金はいらないという意見については、今回の地震災害に募金が集まり、他の募金を必要としている国が間接的に困っているかもしれない。それならば、こちらの代わりにそちらに募金を…ってのはどうでしょうかね。
投稿情報: Evergreen200 | 2011/05/02 05:53
@Evergreen200さん、
へえ、それぐらい、ドイツも寄付したんですね。四分の一まで
多分、オンライン募金は得意としている国なんじゃないですかね。私も協力しているbetterplace.orgもやはりオンラインです・・・
貴重な情報、ありがとうございました。
投稿情報: クララ | 2011/05/02 11:50
「自動車のすばらしい復興支援」地域ごとに適した形でカーシェアリングがフィットしたら良さそうですね。無事だった漁船を使ってシェアはすでに行なわれてるようですしね。
投稿情報: TakaHAHAHAru | 2011/05/02 13:38
良い方法だと思います。カーシェアリングは、フライブルグで昔々しっかり勉強しました。何かお手伝いできることがあれば協力したいですね。私の暮らす街には、フォルクスワーゲンジャパンの本社があります。
投稿情報: Asariya38 | 2011/05/02 17:56