事前にブログで書いたところに、反響がかなりありましたので、もう少し詳しく調べました。この記事は、個人的に面白いと思っているドイツの情報を翻訳して紹介しているシリーズの一つです。
2010年の夏のドイツ、バイエルンのJagdverband(猟師協会)が戦っているのは密猟ではなく、急増するイノシシと、放射能です。
は、地球温暖化のせいで、一腹に生まれる仔猪の数も増えるせいで、イノシシの数も急増しました。イノシシの好物であるトウモロコシの栽培も増えていることももう一つの原因だったよう。
それから、イノシシは天敵が少なく、特に2010年は公園で人間をアタックしたり、村を恐怖に陥れたり、高速道路を麻痺させたりして、暴れまくっていました。
それから、イノシシにまつわるもう一つの題は放射能です。
1986年4月26日のチェルノブイリから放射能がポーランド、北欧、スロバキア、チェコ、オーストリア、ドイツ、ル マニア、ブルガリア、ギリシャとトルコまで飛ばされました。雨が降った地域は放射能濃度がもっとも高かった。1986年5月1日と2日にドイツ南部のバイエルンに大量の雨が降ったため、本日、チェルノブイリから20年が経っても、チェルノブイリから約1500(?)km離れている森はまだ汚染されています。
左の地図でみると、ドイツ南部(バイエルン州に当たる)では一平方メートルに何万ベケレルのセシウム137が沈殿した地方は少なくありません。
特に沼沢性の高い、つまり酸性土に、セシウムがその植物に取り入れられました。穀類が栽培される土の酸性は弱く、またはアルカリ性の土であるため、セシウムが土に合成され、植物に取り入れられません。
放射能の汚染されているイノシシは1kgあたりに2000-3000ベケレルが測定され、一万ベケレルを測ったこともあるそうです。
うさぎ、小鹿と鹿はキノコを食べないため、さほど、汚染されていないけど、どんぐりやブナの実が食べたくて土を探っているイノシシは汚染物質を大量にとってしまいます。ドイツの原子力法では、放射の汚染が検知された動物を撃ったに猟師に国は賠償を払わないといけません。2010年は一キロ当たり4.09ユーロ。ドイツ連邦環境省によると、2009年の損害賠償金額は424.650ユーロ(当時5800万円?)を越えました。(ちなみに、はじめて、猪の損害賠償が別項目として一覧に出た1996年にはたった一万ユーロだったそうです。)
ヨウ素、テルルとセシウム134と違って、セシウム137の半減期は30.4年であるため、チェルノブイリから25年が経っても、半分以上は残っていて、それがキノコに吸い込まれ、イノシシに食べられます。ツチダンゴはもっとも大変で、一キロ当たりに2万8千ベケレルまでが検知されました。
イノシシがそれを食べると、放射能で汚染されてしまいます」。EUの境界値は(2008年の指令で)一キロ当たりに600ベケレルであるため、一年に1000頭のイノシシが放射能廃棄物扱いとなります。
それから、その状態はおそらく50年も続くでしょうと、言われています。
当然、放射能汚染されたイノシシを人間の食卓にそのまま出す訳には行きませんので、7万553平方キロメートルもの面積のあるバイエルン州内(北海道は8万3455平方キロメートル)だけ99ヶ所の測定所が設備されていて、一頭一頭が確認されます。イノシシをレストランに出しはじめた当時に、放射能測定証明書をメニューに添付されたレストランもいたそうです。
それから、昨年、ドイツでイノシシが急増した時、汚染されたイノシシもともに増えたため、問題になっていたときも対応しないといけませんでした。
ここで、私も知りませんでしたが、アンモニウム鉄ヘキサシアノ鉄酸塩(NH4FEHEX、独: Ammoniumeisenhexacyanoferrat)という物質があって、その0.5グラムだけイノシシに食べさせると、体内のセシウムは50-97 %も減ります。ギーゼ塩(Giese-Salz)とも呼ばれるこの物質は、ギーゼ先生という獣医に発明されました。プルシアンブルーは放射性セシウムの結合剤として、60年代から知られているそうですが、この物質はここ数年前に発明されました。
イノシシだけではなく、牛、羊、イノシシの体内除染が出来ます。発明されて依頼は、調査、研究、論文・・・いろいろあります。牛に毎日3g の ヘキサシアノ鉄(II)酸アンモニウムを投与すると体内セシウムが90-98%減少するそうです。
私が調べられた範囲では、日本で使われていません。ネット上でギーゼ塩の日本語名がありすぎて、おそらく知られてはいるけれども、使用許可がおりてない状態だと推測しています。(間違っていたら、教えて下さい。)
イスカンダル星から、「放射能除去装置 コスモクリーナーD」を取りにいけませんので、この体内除染剤も一つ視野に入れてもいいかもしれません。当然、日本では知られてない事はありません。
日本でも汚染された牛肉の件はあって、おそらく、きちんとした測定・出荷制度はわたしがみている限りはありません。(少なくとも、イノシシみたいに一頭一頭が確認されている事はありませんよね?) 牛に汚染されたわらを食べさせてしまうことは東北だけで限らない、それから牛だけも限らないと思います。そのため、これからも似たような件はまた出てもおかしくありません。
駐車場は一つも残っていない災害地でも車庫証明書を要求する程、日本の官僚主義ですから、体内除染剤の許可が出るのは、セシウム137の体内半減期の60日よりもかかるでしょうけど、impartial(公平、えこ贔屓のない), integer(誠実), independent(独立、どこにも依存していない)の立場のある機関にこの体内除染剤の確認を任せてもらってはいかがですか。
詳しく読みたい方、ご参照へどうぞ (論文のダウンロードはお金がかかりますけど・・・きっと日本国内の図書館にもあるのでは?)
W.W. Giese , Ammonium-ferric-cyano-ferrate(II) (AFCF) as an effective antidote against radiocaesium burdens in domestic animals and animal derived foods. British Veterinary Journal 144 (1988)
"カミカゼ研究者"は現れるのか
ありがとうございます。日本のお役所の仕事は別名「弔い行政」と呼ばれ、複数の人が死ぬことでようやく活動を始めることで知られています。それも、因果関係を認めたものに限られます。縦割りと同時に横並びの仕事しかしないお役所なので、関係するであろう経済産業省、農林水産省、厚生労働省、環境省、消費者庁に「この方法、日本でも試して下さいよ」と、お願いしても恐らく10年たっても、実現はしないと悲観視しています。
では民間組織ではどうかと言うと、「役所にたてつくものは役所は、決して許さない」、「役所に認められていないところでは検査しても公に認められないので検査に出さない」。この二つの理由で、民間組織での実施もかなり難しいと考えています。とどめは、日本の農林水産関係の研究機関・検査機関が全て、農林水産省の天下り先であることです。医療関係の調査研究機関も、同様に厚生労働省の天下りになっています。
「黒いものを役所の意に反して黒いと言えない構造」が、この国には蔓延しているので、役所が「安全」と言っているものに「回復措置」や「治療」を施すことはほぼ不可能で、海外に救いを求めるしかないように思います。
ちなみに、日本国内でダイオキシン類を1検体測定を依頼すると全国一律25万円。(明らかに談合)各種の国際基準をクリアしているカナダのマクサム社に依頼すると7万円で
済みます。
そこで1考です。イスカンダル星よりも近い除染実績のあるドイツの機関との「橋渡し」をするところさえあれば、実現は可能ではなかろうかと。ただし、検査や施術の費用を自己負担しなければならない問題は残ります。(検査+除染済み)=安全と広く認知されれば、恐らく天文学的金額になるであろう費用負担は、製品価格に転嫁できるでしょうが、全てのものというわけにはいかない可能性もあります。カミカゼ研究者が果たして現れるのか否か・・・。日本滅亡までのカウントダウンは始まっています。
投稿情報: asariya38 | 2011/08/29 11:20