このエントリーは「自ら助くるもの」シリーズの第伍弾です。その他のエントリーは:
第壱弾: 今の日本語よく解らなかった
第弐弾: 検討しましょう
第参弾: デートの誘いに便利!
第四弾: 日本側は情報を持っているのに、出してない
クララ
日本だけではなく、ドイツの大使館のホームページにも
「首都圏にいるのはおすすめできない」
ってだけ書いてあった。
「出てください」
なんてもちろん書いていない。それで、
「おすすめできない?じゃあ、俺、何をすればいいのよ?」
と怒ったドイツ人はかなりいた。
「おすすめできない」
というのも婉曲表現だね。
ハト
そのとおりだね。
でも、政府や大使館の立場を考えてみれば、わかる。私は、こういうのを体験している。
秋から来日が決まった教え子に、
「行っても大丈夫か。」
と相談された。そう聞かれると、迷ってしまう。、
本当は「大丈夫かもしれないし、大丈夫じゃないかもしれない」
のような状況なので、
まずはリスクがあることを
意識してほしい。
でも、相手が大人だから、
「日本へ行かないでくださいよ。」
と答えるのもなかなか難しいでしょう。
だから、まずはリスクを意識して欲しいと思う。地震が起きるリスク、放射能を浴びるリスク、汚染された食料を食べるリスクを否定できないから。
そういうことをやっぱりはっきりと伝えた方がいいと思っている。
でも、学生はどうしても、行きたいのであれば、それを禁じる権利は教師にはない。
学生は大人だから。
だから、リスクのことを正直に伝えた上でも、学生が行きたいのであれば、個人の責任で決めてもらうしかない。また、こちらがその個人の判断を認めるしかないと私は思う。
政府(大使館)の立場にしてみれば、政府にも個人一人一人の人生を決める権利がない。政府(大使館)としては「おすすめできるかできないか」と言えるんだけれども、「出てください」という権利まではないでしょう。
「おすすめしない」とは婉曲表現かもしれないね。
でも、それを読み取れば、はっきりとしたメッセージでもあると思う。
インタビュー「自ら助くるもの、第六弾: やはりおすすめしない」は明後日あたりになります。
明後日、明々後日であっても是非ご一読ください♪
流通の専門家としては、首都圏に出向くことさえためらいます。食品の産地表示は売れるように書き換えられているし、総菜や外食には表示義務すらありません。その中で、ドイツの流してくれる「放射性物質拡散予測動画」は大変役に立ちました。
霞が関のお役人の家族だけではなく、テレビを始めとするマスコミ関係者の家族も、西日本に避難しています。婉曲表現はしません。東京には一日も早く「さようなら」を言いましょう。
投稿情報: asariya38 | 2011/08/31 12:22