皆さん、「俳かい」の「かい」は書けますか。
この間、歌舞伎を見に行きました。幕間に友達と座っておしゃべりしながら、もらったばかりのipad2を出して、私のお気に入りの漢字クイズを見せました。
「みて、これで漢字の練習をしているよ。」
スクリーンに「好?手」が出て、指で『?』のある「テキ」を書かないといけません。私は「敵」と書いて、赤い丸がでました。次から次へと二人で問題を解いていくけど、
「俳かいの連歌」
がスクリーンに書いてある・・・ 二人とも考えます。
「それって、人偏の『かい」なんじゃない?『偕楽園の『偕?」
と書いてみると、赤いバツ!
しかし、認識されるまで何回も書けるゲームですから、何度も挑戦できます。
「違うのか。じゃあ、カイ?『楷書体』の『楷』!」
と書いて、ブーブー!これもダメです。
「『階段』の『かい』でもないよね?『快楽』の『かい』でもない・・・」
と、大きな声で考えると、
「『業界』の『カイ』なんじゃないですかね。」
と、隣に座っているおじいさんが助言する。
「ああ、じゃあ、どうぞ、書いて下さい。」とipadを差し出しますと、70歳は超えているだろうと思われるおじいさんは何の違和感なく、すらすらとipadに『界』と書いてくれます。(すごい!70歳でipad通!)もちろん、その字でもダメです。
さらに隣のおじいさんは「懐」と書いて、それでもだめですから。ipadはどんどん次から次へ渡される。5人ぐらい書いてみたところで、
「タケちゃんに聞いて!」とアイパッドは一番左側のおじいさんに渡され、その方は戸惑いなく、
「諧」
と書いてくれます。ただ、そこはさすがに年は行って、差し出された、どこにも固定されていないipadに書くのに慣れてなくて、アプリがその字を認識していません。
「間違いなくこの字ですよ。」
と怒られて…
「ああ、は、はい、そうですね。これはコンピュータが読み込んでないだけだと思います。ちょっと待ってください」
とおじい様方の前にもう一度、認識されるように「諧」と書いてようやく赤い丸!
「よかったね!」、「万歳!」、「YES!」とおじい様方も喜んでくれました。
俳諧の諧は一生忘れません。
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