東京だけではなく、ヨーロッパの都会でも建物は空っぽだったりして、管理会社が困っています。
ずっと空き家にしておくとは、家に何もなくても、勝手に人が住んでしまう、パーティーをしてしまう可能性はあります。酔っ払いによる破壊行為、設備の窃盗(銅管等)、不法投棄等と色々考えられます。
それから、空き家は物騒で、近所にも迷惑ですね。
もちろん週に何回か警備員はチェックしに行くことは出来なくはないんですけれども、それは大変に時間もお金がかかります。
建物が廃れる事もありますし、きれいな建物であれば、買い手が見つかるまで人は住んだ方がいいでしょう、自分は住めない場合も多いでしょう。
その問題の解決として、オランダの会社カメロット社は学生をそういう建物に住まわせています。あまりにも好評で、最近はドイツとイギリスまで進出しています。
住居人は建物のサイズや出来を問わず、どこでも165-175ユーロの家賃を払っています。
学生ですと、あんな安い家賃は大歓迎でしょう!日本円でたった17000円で、とても安いでしょう?!もちろん、そのかわりに、物件の買い手や借り手が見つけたら、すぐに引っ越さないといけません!
学生は家具も荷物も少なく、すぐに引っ越せますので、それは問題ありません。学生が留守番をしている間は、建物の持ち主は少しのお金が入ってきますので、ウイン–ウインな約束です。
もちろん物件は豪邸だけではありません。学校、修道院、工場、倉庫、映画館、警察なんでもあります。(学校は、日本だと学校怪談を思うと怖い!)、つまり、依頼主は自治体、行政、会社、教会、建設会社であって、様々です。
簡単に誰でも出来るというわけではないと思いますけれども、少し集中したい作家さんや漫画家さんも最適でしょう。誰でも住まわせることはありません。まずは成人であって、子供がいないことが前提です。ペットも許されていない。無職の人も管理人になれません。住民票のコピーが取られ、証明写真も出さないといけません。それからもっとも大事、犯罪経歴証明書は無犯罪である。(ドイツの警察で入手できます。)
カメロット社のホームページの例:
コンテナー
工事現場の管理になります。夜や週末に工事現場に入ったりする人がいるので、管理する人がいると、工事現場はより安全な場所になります。
もちろん、人っ子一人いない工事現場にいることは、それなりに経験のある人にしか向いていません。
家賃 ゼロ
元ベルギー大蔵省
現在では10人もこの建物に住んでいます。部屋はとても広くて、大きな共用ホールにソファやテレビがおいてあって、共用台所もあります。
住んでいる方の一人バレーダンサーであって、「昔は事務所だったので、ここは人が住めるなんて思ってはいませんでしたけど、ダンサーとして広いのはとても便利です。」
家賃 175ユーロ
お城
誰でも住みたくなりますので、これはラジオのクイズにあたった方が住んでいます。お城はピンク色で、男性は 婚活に向いているかもしれません♪ ペッとはダメだから、白馬を買うのもダメと思いますけど・・・
家賃 175ユーロ
元警察署
昔警察署として使われている建物にはまだ独房も残っています。しかし、この住居人はまだ独房に住む勇気はありません。「ロックはされていないけれども、あそこに寝たくはありません。」
家賃 175ユーロ
日本でも古くて素敵な建物がたくさんありますけれども、こんな会社は聴いたことがありません。是非とも起業してほしいですね!
今住んでいる砂のお城から、ピンクのお城へ引っ越しちゃおうかなー。ひと儲けできそうじゃない?
「不動産管理業務」、日本でも似たような募集がないわけではありません。ただし、コンテナ(飯場)や官庁の建物は恐らくないと思います。
代表的なのは避暑地に建つ別荘の管理人。こちらは品行方正な夫婦という条件が多いかもしれません。
「安い」と言えば、グリーンピアでしたね。総事業費4000億円で全国に建設した保養所、タダのとなりで投げ売り(@_@;)税金ドロボーを、国の管理人していてはいけませんね。
投稿情報: asariya38 | 2012/01/24 09:43