« あけましておめでとうございます Frohes Neues Jahr! | メイン | ドイツとビールとノーニュークス、其の弐 »

2012/01/03

コメント

フィード コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。

「みおつくし」はNHKの朝のドラマで『澪つくし』という作品があったので、知っている日本人は意外にいるはずです。『源氏物語』や『百人一首』にも「みおつくし」が出てきますし、大阪市のシンボルマークは「みおつくし」からできています。この言葉は「身を尽(つ)くし」=「自分の体がすりきれるほど熱意をもって相手のために働く」という自己犠牲的な愛を意味することもあるので、一部の日本人には好かれるようです(@∀@)

 2010年度の「使ってみたいけど、誰もわからないから、絶対に使えない日本語」の中の「 方違え」は、日本中で結構使われていますし、行われていますよ。

「汀州」は、波打ち際=汀と、干出した水底で、大体の意味は判りますが、あまりにもおぼろげでいい加減な表現なので、実際に使えない漢字熟語です。水辺の特定の場所や状態を示す文字がほかにあるので、そちらを使うことをお勧めします。瀬、淵、砂州、干潟、湾、灘、渚、磯、滝、潮目・・・。(私の専門分野)

「澪標」も国土交通省航空港湾課、海上保安庁、水産庁では使っていますし、全国の漁港では「澪竹」なども通じますよ。

 そして「振顫」は、医療関係では普通に使っています。難病指定のパーキンソン病では、常用語です。しかし、医療分野独特の難しい漢字熟語は今、フィリピンやインドネシアなどから、介護福祉士になろうと日本にやってきた人を悩ませている日本の非関税障壁の一つになっています。3年で覚えられるわけがありませんし、漢字を読み書きすることが彼らの仕事ではないはずです。
医療関係には「褥瘡=床ずれ」を始めとして、カイゼンして欲しい漢字熟語がたくさんあります。難しい漢字を多く知っている、或いは使うことで、医者を始めとする医療関係者の優越感は満たされるかもしれませんが、それが日本の医療・福祉分野を危うくしているとすれば、賢くない悪しき慣習です。
関係のない恨みつらみを書いちゃいました反省_| ̄|○

この記事へのコメントは終了しました。

カテゴリー

カテゴリー

2015年4 月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

カテゴリー

Blog powered by Typepad