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2012/01/26

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 なぜ”ドイツのメディアがはるか極東の日本の原発事故に、激しい反応をしたか”の理由の一つは、「チェルノブイリ原子力発電所事故の25周年に近い時期に起こり、ドイツメディアはチェルノブイリ原子力発電所事故についての企画をすでに準備をしていたところ」だとベルリン在住の50代女性があなたに語ったわけですね。

 栄誉ある「忠実読者賞」として今回欲を言えば、載っける地図は、ドイツ連邦共和国のほかに、チェルノブイリ原発とキエフ、そしてベルリンの位置関係と距離が判るものがあった方が良かったと思いました。チェルノブイリ原発事故の被曝被害は、必ずしも単純な距離で強弱が分かれたのではないことがもっと伝わったと思います。

google mapで図った直線距離によると、ベルリンからグーベン町(03172 Guben)は直線距離では108.6km、ベルリンからチェルノブイリが1160.9kmです。グーベン町からチェルノブイリが1074.1kmです。

(東ベルリンの)お店に並ぶ、普段食べることのできない新鮮な野菜を(しつっかり洗って)お腹一杯食べた。しかし、自分のお母さんがつくった野菜は事故後しばらく食べなかった。この話は興味深いです。ちなみに、爆発した福島第一原子力発電所(福島県双葉郡大熊町大字夫沢字北原)から日本の各都市への直線距離は、東京226.9km、名古屋446.2km、広島843.6km、福岡1052.7km、鹿児島1158.0kmです。
この記事のベルリン在住50代女性がチェルノブイリ事故当時に自分のお母さんの作った野菜を食べなかったように、鹿児島の人が福岡で作られた野菜を食べるのを止めたという話を、私は全く聞いたことがありません。一般的なドイツ人にとってはチェルノブイリからの1160kmと1074kmはそんなに「違うもの」なのでしょうか?

あと、事故を起こした福島第一原発から226.9kmの東京に住んでいられるクララさんは完全に畳化してしまいましたね。用心深いドイツ人の人であるなら、東京に住みたくないと思う感覚の方が普通じゃないでしょうか?

蛇足ですが、「無知者の谷(Tal der Ahnungslosen)」といわれ、第一ドイツテレビ(ARD)を視聴することが技術的に不可能だったドレスデンの人々がチェルノブイリ事故をどのように知って、その後にどのように行動したのか個人的に気になります。

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