今年も転勤させられた、帰国させられた、帰国した、海外に引っ越した友達は何人かいます。海外に住み始めてからは、友達は行ったり来たりしています。読者の皆様も外国人の友達がいたら、そういう事は解りますよね。
コスモポリタンな現地の友達も海外に引っ越したり、もともと外国人であって、国に帰ってまたは別の国に引っ越していた人はどこにもいました。送別会はたちまちあるのはずっと前から、行ったり来たりする状態ことです。
そこで「日本のどこが一番恋しくなる?」、「これだけは持って行きたい」と送別する友達に聞きます。
「日本語の本」、「味噌」と色々な返事はきますけれども、意外と多いのはコンビニです。
日本語の本や味噌はいくらでも向こうで買える、または送ってもらえるでしょうけど、コンビニはさすがに持っていけません。持って行くとしたら、・・・ いや、大変なことになってしまいます!
コンビニは日本のサービスのほとんどが凝縮して、日本のサービスの昇天です!
飲み物、お菓子、お弁当はもちろん、切手、タバコ、酒、宅急便配達、ATM、チケット購入、コピー機、ファックス、請求書の支払い、写真印刷・・・ 出張でネクタイを忘れたら、ちょっとだけコンビニへ、ラブホテルに入る前にちょっと食べ物と大量のコンドーム、旅先でぴあのチケットを買ったりして・・・なんでもできて、本当に便利です。
コンビには私の母国ドイツにはありません。住んだことのあるフランス(90年代)とイギリス(00年代)でもありません。特にドイツはサービス砂漠であって、あんなにたくさんサービスが揃っている店はありません。
雑誌や新聞はキオスクや本屋さんで買います。(購読しても本屋さんで買えます)
飲み物はスーパーの開店時間外はキオスク、ガソリンスタンドまで。(キオスクは都会の街中、又は長距離列車が走る駅)
チョコレート等のお菓子はパン屋、ガソリンスタンドやマツキヨのような店。
酒はガソリンスタンド、キオスク、酒屋。
タバコはガソリンスタンド、キオスクや自動販売機。
宅急便は・・・モトからそういう習慣余りありません。
チケットはチケットホットラインまたはインターネットで。
コピー機やファックスはコピーショップ。写真印刷は写真屋、またはマツキヨのような店。
請求書の支払いは銀行振り込みや自動継承払い込み依頼で・・・
ただ、ATMは24時間銀行で使えます。
弟が出張先で、ネクタイを忘れて、振り込みもやらないといけなく、朝ごはんにちょっとした事を食べたい、コンサートのチケットを買いたいという場合は・・・
まずは、起きてからは、ホテルのWLANで、振込みをします。(オンラインバンキングは24時間振込みが可能) ホテルでゆっくりと朝ごはんを食べる。それか、町のパン屋で朝の7時からパンは買って、ホテルの部屋で食べます。コンサートのチケットは電話やインターネットで注文しますので、10時、11時にならないと買えません。ネクタイは・・・ネクタイの店は10-11時あたりに開店しますので、そこまで待たないといけません。待ち合わせは9-10時代であれば、ネクタイなしで行くしかありません。
日本のコンビニでは全部15分内で出来ます♪
最初に日本に来てびっくりしたのは、コンビニで挨拶しないことです。
通勤・通学路で毎日タバコを買って、チョコレートを買う人はいるはずなのに、「いらっしゃいませ」、「315円になります」、「5000円を預かり致します。」「ありがとうございました。」と言われるのに、お客さんは何も言いません。
あんなやり取りで何もいう必要はないかもしれませんけど、「明るい挨拶」、「街づくり」のバンナーはいったい何のためにありますか。
私は(ドイツで)幼稚園からずっと言っていたパン屋さんがあります。ドイツにコンビニはありませんので、土日も7-17時に営業しているパン屋さんは一番形が近いでしょう。私は生まれつきの早起きですから、15分もの道を歩いて、お使いはめんどくさくありませんでした。開店時7時にロールパンを買って、パパが起きる7時半には焼きたてのロールパンが食卓にあがります。
もちろん、その店も私のことを小さいときから知っています。
そうなると、例えば、母が買い物すると、こういう会話になります。
「おはようございます。」
「おはようございます。」
「ロールパン八つお願いします。後はクロワッサン四つ。」
「今日は八つですか。」
「そう、息子の恋人が泊まりに来ているんで・・・」
「それは、パンも多く買わないといけないんですね。彼女が出来たんですか。それはよかったですね。3ユーロ15セントになります。」
「ああ、ごめんなさい。20ユーロしかありません。」
「大丈夫ですよ。はい、15、20、50セント、4ユーロ、5ユーロ、10ユーロ、20ユーロですね。」
「では、また!」
「お待ちしております!」
もちろん、日本の田舎の小さなコンビニやコープに行くと、こう言った会話もあるに違いありません。
なぜ都会のコンビニではそんながないと本当に不思議に思っています。
コンビニははやく物を買ってしまう場所だからでしょうね。もう少し人間関係を大切にしてもいいじゃないですか。
コンビ二は高いから買わない。。。
投稿情報: Ast | 2012/05/21 09:46
クララのいろは暦、久々の登場ですね。熱烈な愛読者のわたしは、目に涙を潤ませながら読ませていただきました。
と書きつつも、指摘から。コンビニは日本のサービスのほとんどが凝縮して、日本のサービスの昇天です!この場合「昇天」ではなく象徴の方が適切のように感じました。
「なぜ都会のコンビニではそんなのがないと本当に不思議に思っています。」
お店はお客によって形作られます。コンビニに当てはめると、「日本のコンビニは、日本人のわがままを全て叶えてくれる便利なお店」となります。
無口で無愛想なのは東京に限ってだと思いますが、原因はいくつか考えられます。
1.客がせっかちだから。
2.店員を採用する条件に加えないから。
3.都会では「会話」そのものが高価な商品になっていて、コンビニでは提供できないから。
最後に、コンビニの功罪についてですが、主力商品の一つのおにぎりは、低迷していた海苔の消費を活発にしてくれました。しかし、コンビニでは100等級のかなり低い等級の商品しか使ってくれないため、東京湾や有明海などの日本の内湾では、燃油高騰や高齢化も手伝って海苔づくりをやめてしまう方が激増しています。
中世の大都会江戸から排出される栄養を、人々が自然の仕組みを巧みに利用して海苔養殖が始まりました。でも、日本で生産される海苔の8割近くがコンビニで消費されていること、安くてまずい海苔が使われていることを誰も伝えません。もし、おにぎりを買うあなたがあと15円高く買ってくれれば、してはいけない公共事業でボロボロになった日本中の内湾を蘇らせることができます。
コンビニの店員さん、こういうことダメな政治家や官僚に代わって言葉少なに語ってくれる日を心待ちにしていますm(__)m
投稿情報: asariya38 | 2012/05/21 10:01
何でもできるコンビニだからこそ、他人には知られたくないことも多くあると思います。例えばコンドームやアダルト雑誌を買ったり、趣味の悪い歌手のコンサートのチケットの支払いをしたり。。その際店員さんとどんな会話をすればいいのでしょうか?私なら何も会話せずに出来るだけ早くお店から出たいと思います。
コンビニの匿名性はそれはそれで必要なものだと思います。日本でもパン屋さんや八百屋さんでは会話はあると思います。
投稿情報: sorii | 2012/05/23 21:37
あぁ、コンビニ!確かにコンビニは日本にあってドイツにないものの代表ですね!ドイツの語学学校に通っていた時に「故郷のもので恋しいものは?」という質問に「コンビニ!」と答えたのを思い出します。ドイツにはそもそも「コンビニ」にあたる言葉がないんですよね?僕は確か「24時間開いてるお店」と答えました。
コンビニは、もう必要不可欠ですよねぇ。
「電気の浪費だ!」
「若者が深夜に集まってうるさい!」
などの批判的な意見もありますが、24時間開いているお店があると夜道も明るくなって、防犯の面でも役に立っていると思います。
深夜にバイトしている人は大変だと思いますが、ありがたいです。
投稿情報: ざいまっくす | 2012/05/25 03:41