少し前から渋谷のPARCOでChim↑Pom展が開かれています。
大阪の友達までが東京に行って見に来たぐらいの展覧会。「私もみに行かなきゃ!」というより、友達が勧めてくれなくても、行ったと思います。前から多くのChim↑Pomの出ているグループ展、そして首都圏でやっている個展を観に行きました。とても面白くて不思議な刺激の受ける作品ばかりで、2010年の水戸芸術館現代美術センター【リフレクション:映像が見せる‘もうひとつの世界’】当たりからかなり気になっていました。
日本のアートは前からは政治・社会のテーマを扱う、目を覚ます様な作品が少ないと感じていました。事実、海外で高い評価を受けている村上隆は、言わせてもらえば、漫画・デザインとあまり変わらなく、「これがアート?」だと聞かれて、「アートかもしれませんが、私はあまり好きではない。」同様に、奈良良智さんもかわいいではあるけれども、「アート?」というと・・・うん・・・どうですかね。
私にとっては、映画、本、アートはメッセージを発信し、そして受信者の私はそれに考えさせられる、刺激を受ける事は良い映画、本、アートと思っています。
Chim↑Pomはそれを見事に果たしています。とても刺激の強いメッセージ♪ 「不謹慎」と言われ、マスメディアに騒がれているまで。その時こそは、人が色々考えさせられます。(もちろん全く考えない人もいますけどね。普通。)
「気合い100連発」という作品は最初見た時は、「はあ?何?なにこれ?くだらない。」と思いましたが、つい釘付けになって、いつの間にか涙が頬にこぼれ落ちました。そういう作品が多いです。不思議な力とエネルギーに惹かれます。上の写真もそうです。一分ぐらいみて、CPがインストールされている部屋を出たところ、また気になって、戻りました。そして、5分も釘付けになってみました。
一番嬉しかった作品は「Level 7 feat 『明日の神話』」でした。渋谷の「明日の神話」のすぐ隣に、フクシマダイイチの廃墟の板が足されている事を聞いて、「これは、chim↑pomっぽい。」と思いました。(どんな形なのか、したのyoutubeビデオで分かります) 数日後にメディアで「悪戯」と呼ばれている事は、chim↑pomだと分かりました。いや、素晴らしい。岡本太郎が生きていたら、握手して、ピョンピョン飛んでと喜んでいたでしょう。
今、渋谷のParco Museumでやっている展覧会も是非お見逃しなく♪
パルコミュージアム
2012年9月22日(土)~10月14日(日)
10:00~21:00
一般500円・学生400円・小学生以下無料 (Tokyoartbeatのアプリで割引有り)
主催 パルコ
協力 無人島プロダクション/TOKYO FM
まあ個人的には、アートとは感情を表現し移入するツールなので、Politicsが入ったアートは好みませんね。
例えば、なぜベートーベンの音楽が素晴らしいかと聞くと、それは「ベートーベンは18世紀の政治を考えさせられるので素晴らしい」ではなく「ベートーベンの音楽はとてつもなく美しく、深い感情を感じさせてくれるから素晴らしい」、と言った答えが多い。
いや、だからってPoliticsが入ったアートは別に悪いとか嫌いとかではありませんね。私にとってはアートはどんな感情を感じさせてくれるかですね。
投稿情報: Ast | 2012/10/08 10:45
いや、それは違うと思います。
ヘーゲルの弁証法はそのままベートーベンも影響し、その時代の思想がはっきりと反映されています。ソナタを聞いて下さい、テーゼとアンチテーゼがはっきり聞こえます。
バッハでだって、ライプニッツのモナドがあります。
投稿情報: Clara | 2012/10/08 10:53