10年後、洋上風力発電、オフショアウィンドパークは欧州で40GWもの電力を出していると予測されています。ドイツでももちろん海がありますため、オフショアウィンドパークを立てています。(すでに3つはあって、6つが建設中、25ヶ所が計画段階です。)
経済のどこが風力業界の景気上昇に影響され、業界はどんな障害物を克服しないといけないということは先日発表されたPWCの調査、「Volle Kraft aus Hochseewind」に書いてあります。中には機器設計計画から融資、設置から廃棄までの全付加価値連鎖が網羅されています。
オフショアだから、海に近い市町村ばかりは儲かると思われますが、調査によると、従業員の4割はドイツ西部にあるNRW州、それから、南部にあるバーデン=ヴュルテンベルク州に働いています。それぞれの州のメリットは異なっています。洋上風力への投資は、特に中小企業のためになります。なんと、付加価値の9割は中小企業を占めています
もちろん、それは現時点での製作がってのことですと、調査を行ったチームのリーダーも主張しています。アンケートに答えた風力発電にかかわっている市場参加者の多くは2021にはすでに8.7GWの風力発電が作られていると思っています。
そこまで市場が拡大すれば、ドイツ全体風力発電業界の売り上げが224億ユーロ(2兆7778億円!)と見込まれています。
ドイツ洋上風力の売り上げ(2016年)
(上から、プロジェクト計画・プロジェクト開発・融資・保険・製造・運送・取り付け・電力網接続・運営・保守管理・廃棄・老朽風車の建替え)
2016年まで、ドイツ洋上発電業界の売り上げは178億まで登る見込みです。つまり2010年の三倍もなるわけです。(ちなみに、ここでは、固定価格買い取り制度は考慮されていません。)
ドイツ洋上風力発電の従業員数(2016年)
(上から、プロジェクト計画・プロジェクト開発・融資・保険・製造・運送・取り付け・電力網接続・運営・保守管理・廃棄・老朽風車の建替え)
製造には圧倒的に大きいことはすぐにわかります。取り付けで百万ユーロ達成するため、プロジェクト計画・プロジェクト開発の三倍の従業員が必要です。従業員数が多く、売り上げがさほど高くない分野は運送・取り付け・電力網接続です。2010年には既に14300人もあって、2016年までは年間に9.3%もあがります。2016-2021年の間は年間に6.3%あたりあがって、結局のところ、33.100人の雇用口になる見込みです。
一度運営開始されたウィンドパークには運営に20-50人あたりが必要なため、2016年の1000人から2021年には2300人まで登ります。
ドイツ洋上風力発電の従業員数(2021年)
(上から、プロジェクト計画・プロジェクト開発・融資・保険・製造・運送・取り付け・電力網接続・運営・保守管理・廃棄・老朽風車の建替え)
リスクはもちろんありますが、それらを避けて航行する必要があります。
- インフラ: 洋上ウィンドパークの設立が必要としているインフラはそれらの運送や取り付けにかかわる専門船舶及びその部品の調達は困難な状況になります。もちろん港の収容力も大事な要因です。
- 人材: 拡大の目的は、資格を持った人材がいなければ、実現できません。2021年までは専門家の数が増えないと実現できません。
- 官僚: 日本でもよくわかる問題なので、説明しなくて良いでしょう。
まあ、ドイツだけではなく、当然欧州全体はかかわっています。例えば、アルファベンテュスというプロジェクトに携わった企業はこの地図で見ます。
ドイツ全体にわたって、それからフランス、ベネルクス、イギリス、ノルウェー、フィンランド、スイス、デンマーク。