「フラマンヴィル原発は電力を適切な値段で提供することは出来ない」(L'EPR de Flamanville n'est pas le bon moyen pour fournir de l'énergie à un prix adapté)と述べたのは、フランスの原発反対運動の方ではなく、イタリア電力会社エネルのフランス法人の社長。エネルは今までフランス北部にあるフラマンヴィル原発の出資12.5%も出していたけれども、撤退する意表を発表しました。それだけではなく、6億1300万ユーロ(今の為替レートで754億4400万円)の投資金の返却を要求している。
EPR (European Pressurized Reactor、欧州加圧水型炉)の建設は一週間前に85億ユーロ(1兆457億円)と発表されました。2005年に建設が開始されてから、50億ユーロも増えたということです。運営会社のEdFによると、それはフクシマ後の安全対策による増額です。
今まで、フランスでも「原発の電力は安い」という論拠は強かったものの、少し変わりつつあります。
フランスのセントラルヒーティングのほとんどはガスではなく、電力で動いています。冬に原発の電力が落ちて、ドイツの再生可能エネルギー電力を大量に輸入する羽目までなりました。
もっともフランスの古い原発は独仏国境にありますけど、4年後にとめるとの事です。フラマンヴィルはその時に運営開始する予定です。なんと6年もの遅れで・・・
「85億ユーロの無駄使い。より有意義な選択もあった」とSortir du Nucléaireの Charlotte Mijeonがのべる。
フランス人は食料はいくら高くても文句は言わない気がしますけど、電力費はセンシティブな問題です。先日のアンケートで「2025年まで原子力を半分にしてもいいけれども、エネルギー費を増やしてはいけません」と65%が答えました。(エネルギー費、つまり化石燃料の上昇には、原子力は影響があまりないけれども・・・) 64%は原子力を主なエネルギー源に同意していました。
工事をやめるべきという世論調査に対して、回答者の1000人のうち、39%はやめるべきと答えていました。面白いことに、男性の30%だけがやめるべきと述べたのに対して、女性は48%もやめるべきと述べました。(どこの国でも男女差は同じですね)
コストもご覧の通りに急増しました。建設開始時にはたった30億ユーロだったのに、今はその三倍も・・・
しかし、フラマンヴィル原発のことがあって、話が少し変わってきました。
「原発は安いと長らく信じてきました」と、 Corps des Mines卒業者まで述べる。 Ecole Nationale Supérieure des Mines de Paris (パリ国立高等鉱業学校)はフランスのエリート大学で、その出身者はフランスの原子力方針を決める機関です。Corps des Minesは経済産業省管轄であって、その原子力の相談役は全員Corps des Minesのメンバーです。その他の卒業者はEdF、アレバ、原子力保安委員会の委員です。この学校の卒業者(若い世代)でさえ原発を疑っているとは、一つのサインなんじゃないか?
フラマンヴィル原発はどうなるのか、これから少しみてみたいですね。
EPR (European Pressurized Reactor、欧州加圧水型炉)の建設は一週間前に85億ユーロ(1兆457億円)と発表されました。2005年に建設が開始されてから、50億ユーロも増えたということです。運営会社のEdFによると、それはフクシマ後の安全対策による増額です。
今まで、フランスでも「原発の電力は安い」という論拠は強かったものの、少し変わりつつあります。
フランスのセントラルヒーティングのほとんどはガスではなく、電力で動いています。冬に原発の電力が落ちて、ドイツの再生可能エネルギー電力を大量に輸入する羽目までなりました。
もっともフランスの古い原発は独仏国境にありますけど、4年後にとめるとの事です。フラマンヴィルはその時に運営開始する予定です。なんと6年もの遅れで・・・
「85億ユーロの無駄使い。より有意義な選択もあった」とSortir du Nucléaireの Charlotte Mijeonがのべる。
フランス人は食料はいくら高くても文句は言わない気がしますけど、電力費はセンシティブな問題です。先日のアンケートで「2025年まで原子力を半分にしてもいいけれども、エネルギー費を増やしてはいけません」と65%が答えました。(エネルギー費、つまり化石燃料の上昇には、原子力は影響があまりないけれども・・・) 64%は原子力を主なエネルギー源に同意していました。
工事をやめるべきという世論調査に対して、回答者の1000人のうち、39%はやめるべきと答えていました。面白いことに、男性の30%だけがやめるべきと述べたのに対して、女性は48%もやめるべきと述べました。(どこの国でも男女差は同じですね)
コストもご覧の通りに急増しました。建設開始時にはたった30億ユーロだったのに、今はその三倍も・・・
しかし、フラマンヴィル原発のことがあって、話が少し変わってきました。
「原発は安いと長らく信じてきました」と、 Corps des Mines卒業者まで述べる。 Ecole Nationale Supérieure des Mines de Paris (パリ国立高等鉱業学校)はフランスのエリート大学で、その出身者はフランスの原子力方針を決める機関です。Corps des Minesは経済産業省管轄であって、その原子力の相談役は全員Corps des Minesのメンバーです。その他の卒業者はEdF、アレバ、原子力保安委員会の委員です。この学校の卒業者(若い世代)でさえ原発を疑っているとは、一つのサインなんじゃないか?
フラマンヴィル原発はどうなるのか、これから少しみてみたいですね。
はじめまして、「日本人の知らない日本語」シリーズを読んで、著者の一人である海野凪子さんのブログからここに参りました。
私は島根県松江市で生まれ、現在もそこで両親と暮らしています。
この松江市にあるのが「島根原子力発電所」です。もし2年前のような事故がそこで起こったとすれば、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が「神々の国の首都」と讃えた城下町・松江市のみならず、出雲大社で有名な出雲市やゲゲゲの鬼太郎と漁業の町、鳥取県境港市に山陰の鉄道や商業の中心地である鳥取県米子市も人の住めないゴーストタウンになります。
影響は40〜60万人単位になり、自分のように故郷を捨てざるを得ない人も出るでしょう。
http://www.pref.tottori.lg.jp/169078.htm
http://www.pref.shimane.lg.jp/genan/
クララさん、ドイツやフランスなどで都市部の近くに原子力発電所があるようなところはあるのでしょうか?
P.S.この松江市にもプロの落語家さんがいます。
一人目は四代目春雨や雷蔵師匠の一番弟子で昨年六月に一門での真打ちに昇進した春雨や落雷師匠です。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shimane/feature/matue1306674605343_02/news/20120115-OYT8T00674.htm
もう一人、六代目桂文枝師匠(前名は桂三枝)の弟子で吉本興業から「島根県住みます芸人」として派遣された桂三段さんです。
http://3step.laff.jp/
投稿情報: Takashi Ito | 2013/03/02 20:58