私の出身州のNRW州では、小学校に通っていた当時、給食はありませんでした。学校は12時13時あたりに終わりますので、子供は家に帰って、昼食を食べます。部活やクラブ活動がなく、市営、民営のクラブに通ったりしています。私は例えば市営ピアノ教室、教会の合唱団、民営の絵の教室に通っていました。ピアノの授業でさえ、さほど高くもありません。最近は「全日制学校」といのもあるらしいけれども、結局は学校はお昼まで、その後は学堂み
たいな感じだけです。ドイツの共働きの親も大変ですけど、正社員でホームオフィスも最近よくありますので助か
りますと友達が言っていました。小学校で買えたのは、牛乳だけでした。高校は(非カフェインの)飲み物の自動販売機
と生徒会が運営している販売店だけはあったぐらいですけど、どっちも果物は売っていませんでしたね・・・
最近は、小学校で子供にただで果物を配るプログラムがあります。そうそう、親は何も払わず、子供に配ります。私が小学校に行った時、牛乳だけでしたね。
今は、少なくとも小学校に「果物プログラム」があります。どんな学校でも、ただの果物をもらう事は出来ません。まず、自らプログラム申請しないといけません。
ここ数年のプログラムの需要が高く、成果もそれなり出たため、今年の州の予算は263万ユーロ(3億3600 万円)で援助されています。EU側からは同額もあって、合計520万ユーロ(6億6400万)で援助されています。
今までは600校の学校が参加して、新規参加校は100校まで可能です。優秀な私立学校よりは、低所得家族の多い地区である学校、健康教育に積極的に取り組んでいる学校、去年申し込んでも援助されなかった学校が優先されます。低所得家庭の子供は家庭の事情で朝ご飯抜きに学校に来る子供も多いため、大変有意義です。
欧州の子供2200万人は太りすぎだと言う統計があって、さらに510万人は肥満体です。野菜と果物を積極的に増やそうとすると、エネルギー量も増やされると欧州委員会が期待しています。当然、心臓、癌や糖尿病の予防にもなります。ドイツでは連邦法が下されても、教育に関する法律は全て州のレベルで決まりますため、すべての州で実施されてはいません。それはEUの無数の矛盾の一つですね・・・
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